シャワーで身体を濡らすと 「身体洗ってやるよ。」 と言って来た。 自分で洗うと言うと、次は 「洗わせて下さい。」 と言う。 笑ってしまう。 私の身体の隅々までを泡のついた掌が撫でていく。 段々指先での刺激に変えて行こうとする志賀さんに 「ちゃんと洗って。」 と笑いながら言った。 ボディソープで泡だ... 続きをみる
二十一歳のブログ記事
二十一歳(ムラゴンブログ全体)-
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志賀さんの車に乗ると 「どうする?」 と聞いてきた。 「ドライブしたい。」 と言うと頷いてくれた。 S「出来てなくて嬉しかった?」 R「嬉しかった・・・って言うより、ホッとした。」 S「俺はガッカリした・・・」 R「・・・」 S「やっぱり、俺のものにはならへんねんや・・・卑怯な手を使ってまで欲しか... 続きをみる
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志賀さんが目を覚ましたのは21時過ぎだった。 門限を過ぎてしまったが、言い訳は考えていた。 熱を計ると38.5度まで下がっていた。 スエットと下着を脱がして着替えさせた。 身体はまだまだ熱かった。 「合鍵があったら貸して」 とお願いした。 明日出勤前に寄ることを伝えると嬉しそうだった。 頬にキスを... 続きをみる
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私は23時を待てずに眠ってしまった。 タクオからの電話が遠くに聞こえていたけれど、出ることが出来なかった。 相変わらずの日々だった。 あっという間に三月に入った。 仕事場と家の往復。 変わったことと言えば、ジョウさんが県外の支店に転勤になったことでテニスを教えてくれる人がいなくなった。 マリさんは... 続きをみる
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運転しながら、タクオと話したことを考えていた。 タクオは志賀さんに嫉妬していた。 人に対して警戒心が強い私が、彼とは食事に行くことや助けて貰うことがあることに対して、私の気持ちが彼に向き始めるのではないか?と感じていたらしかった。 タクオがそんなふうに思っていたことに驚いた・・・ 嫉妬しながらも、... 続きをみる
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昨日のアレのせいで、全身筋肉痛だった。 筋肉痛だったけれど、私達はまたセックスした。 黒とシャンパンベージュの色合わせの下着をつけていると 「その下着、めちゃくちゃいいね。」 と言ってキスしてきた。 タクオは下着フェチなのかもしれない。 下着を着けたまま、姿見鏡の前で後ろから突かれる。 ブラがずれ... 続きをみる
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タクオは涼しい顔だった。 私だけが動けない状況に腹立たしさが生まれていた。 「めっちゃひどい・・・」 私が呟くとタクオが笑う。 「可愛いなぁ。」 顔を覗き込んで髪を撫でてくれても、嬉しさは半分だ。 蝶の大人のおもちゃは海外旅行に行った友達のお土産だと言っていた。 私に使わなくていいんじゃないか?と... 続きをみる
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帰りの車の運転中、私の恥骨はずっと震えていた。 モゾモゾと内腿を動かしてしまう。 運転に集中しようとするのに、信号待ちになると振動が途端に強くなる。 気が変になりそうだった。 ホテルの駐車場に車を停めると、恥骨の蝶が強く震え始めた。 呼吸が乱れてしまう。 「鍵はルルが貰って。」 イジワルだった。 ... 続きをみる
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部屋が広いオーシャンビューのホテルを予約し、お風呂から海が見える4階の部屋をお願いした。 部屋に入るとタクオはベランダまで一直線だった。 瀬戸内海の静かな海が広がり、船が行き交う。 潮風はまだまだ冷たかったけれど、手を繋いで海を眺めた。 さすがに寒さに耐えきれなくなった私がタクオの手を引っ張って部... 続きをみる
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週末、私は有給を使って休みを取った。 支店なら新人の私が有給を使うことは勇気がいる行為だが、本店では消化するように言われていた。 タクオと約束した次の日、志賀さんに 「週末、日帰りでどこか行かないか?」 と誘われた。 「短大の友達が来るから。」 と私はその誘いを断った。 母親にはマリさんに資格試験... 続きをみる
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待ち合わせで使っている駐車場に送って貰う。 車の中で 「ルルはいつもあぁいうセックスしてんの?」 と聞かれた。 R「あぁいうセックスって何?」 S「いや、悪い意味じゃなくて・・・エロいと言うか・・・貪欲と言うか・・・」 R「私、あんまり濡れないから。普通は胸揉まれてクリトリスでイカされたら、かなり... 続きをみる
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タクオの電話に出て、声が聞きたかった。 でも、出られなかった。 私は安定剤を飲んで眠った。 志賀さんが怖かった訳じゃない。 その状況が怖かっただけだ。 申し訳ないことをしてしまった。 志賀さんは窓口にやって来て 「昨日はごめん。大丈夫か?」 と言ってくれたけれど、彼は何も悪くなかった。 「びっくり... 続きをみる
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年が明けても、志賀さんとは相変わらずだった。 志賀さんには、他の人とデートすることを勧めていた。 実際、私の同期の女の子は志賀さんとデートしたがっていた。 誘ってもうまくはぐらかされる・・・と話しているのを聞くと、後ろめたかった。 窓口で話をしている私の背中に集中する視線が痛い・・・志賀さんとの食... 続きをみる
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志賀さんの口は固かったし、きちんとしていた。 デートのことは勿論、初めてのデートでセックスをOKするような私を「ヤリマン」扱いもしなかった。 仕事場で会っても、今までどおり。 誰も私達がセックスした仲だとは思わなかっただろう。 ただ、肌を重ねると心の距離は近くなる。 年末になると、志賀さんは週に何... 続きをみる
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タクオの電話は23時に鳴った。 「もしもし。ルル?」 私がすぐに出たからだろう、タクオの声には笑いが含まれていた。 R「うん。元気?」 T「元気だよ。編入が決まったよ。」 R「良かったね。おめでとう。」 タクオが編入を決めたのは、横浜の国立大学だった。 そこへの編入を狙って勉強していたことは知って... 続きをみる
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私は志賀さんに会った。 志賀さんは車で来ていた。 白いBMWのオープンカーだった。 似合い過ぎて笑ってしまう。 食事をして、ドライブした。 ほとんど志賀さん一人が喋っていた。 ドライブ中に手を握ってくる。 嫌ではなかった。むしろ、手の温もりや質感が気持ち良かった。 ただ、やはり相変わらず声がデカイ... 続きをみる
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十二月に入り、仕事が忙しくなっていた。 そんな中、関連会社の営業マンが出入りしていて、会話を交わすようになっていた。 私より5つ年上の26歳。 志賀 圭一郎さん。 身長は175cmくらいで標準体型。 お洒落で話が面白く、ハンサム。 本店に限らず、志賀さんに好意を寄せている女性行員は多いと年配女子行... 続きをみる
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23時に電話が鳴った。 急いで出る。 「早いね。」 とタクオが笑っていた。 私も笑う。 「した?」 タクオが聞いてくる。 「うん。」 と答える。 耳許で聞こえるタクオの声をずっと聞いていたい。 今日のセックスの話をした。 タクオは静かに聞いていた。 「クリでイッた時に何を考えてたの?」 私は黙って... 続きをみる
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私はジャスミンに電話を掛けた。 0時を回っていたけれど、多分起きているはずだった。 コールしてもなかなか出ない。 切ろうとした時に、ジャスミンが出た。 「もしもし。夜分にごめんね。」 そう言うとジャスミンは笑った。 「お風呂から出たとこだったんだよーっ。取るのが遅くなってごめんね。」 と相変わらず... 続きをみる
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トキとの次はない。 そう思っていた。 23時のタクオからの電話に私はコール2回で出た。 R「もしもし。」 T「ルル?元気?」 R「元気だよ。元気?」 T「元気だよ・・・電話に出たってことは何かあった?宿題?」 R「うん・・・」 T「話してみて。」 大好きなタクオの声だった。 低くて少し甘くて、時々... 続きをみる
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マジマジとトキの顔を見つめる。 高校時代にあんなにモテていたけれど、顔自体はハンサムでも何でもなかった。 腫れぼったい目はめちゃくちゃ小さい。 鼻先が丸くて、全体的にチャウチャウ犬のような顔だった。 ただ、唇の形は魅力的だ。 口角がキュッとしていて、ポッテリとした下唇が色っぽい。 トキは毎日私を待... 続きをみる
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本店に移動になって1ヶ月が過ぎた。 小さな支店とは違って、本店は人間関係がドライだった。 私にはそれが有り難く、それなりに快適だった。 私の担当は窓口業務だ。 窓口には切れ間なくお客様がやってくる。 カルトンを出して通帳を受けとる作業を淡々とこなさなければならない。 「おいっ‼」 突然、そう言われ... 続きをみる
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東京駅で待ち合わせしたジャスミンとタクオに見送られて、私は新幹線に乗り込んだ。 帰りたくなかった。 でも、そんなわけにはいかなかった。 私はずっとタクオの宿題について考えていた。 考えてはみるものの、私とセックスしてくれるような男子は周りにいなかった。 身近な男性なんて職場のさんちゃんくらいしかい... 続きをみる
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下着を着けようとした私に 「そのままでいいよ。」 とタクオが言う。 寝室で抱き寄せられると、タクオの右手が私の頬を包む。 「まだ痛いよね。」 口角の傷に指先で触れながら、タクオが聞いてくる。 頷くと、舌先で傷に触れてから唇を舐められた。 「ルルは綺麗だよ。大丈夫。」 と言われて、笑ってしまう。 綺... 続きをみる
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吉祥寺に着くと私達はスーパーに寄った。 手を繋いで歩きながら、チーズリゾットとサラダの材料、シャンパンを2本買った。 合鍵を使って部屋に入る。 手を洗うと、食事の準備に取り掛かった。 定時に会社を出る‼とジャスミンは言っていたらしい。 自転車通勤をしていて、30分くらいで帰ってくるよ、とタクオが言... 続きをみる
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しつこく耳に舌を這わせてくる。 セックスのスイッチが入るように、膣が熱くなる。 滲み出すようにじんわりとヴァギナが濡れてくるのが分かった。 タクオのぺニスが固くなって太股にあたる。 手を伸ばしてソッと撫でた。 「入れたい。」 タクオが囁く。 私を横向きにすると、後ろから抱いてくる。 お尻の割れ目を... 続きをみる
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ジャスミンに連絡を取って、部屋を整えると私達は部屋を出た。 明日のお昼にはまた戻ってくる約束をした。 タクオはギンガムチェックのボタンダウンシャツに黒のチノパンツを合わせ、ハイカットの黒コンバース、黒のリュックだった。 タクオはいつもオシャレだ。 私は彼に合わせて黒のテンセル生地のロングワンピース... 続きをみる
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元々私は濡れにくいのだと思う。 シロさんとする時も濡れなかったり、濡れてもすぐに渇いてしまうことが少なからずあった。 渇き始めると痛かったが、シロさんに悪くて途中で止めて欲しいと言えなかった。 「濡れにくい体質かもね。」 とよく言われていた。 でも、何回かに一回はビショビショに濡れることもあって自... 続きをみる
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当日は支店長も参加していた。 地元の方々に混じってお祭りに参加した。 お祭りの場所は銀行の真裏だったので、更衣室で浴衣に着替えた。 マリさんは大胆な花柄の藍色の浴衣ですごく色っぽかった。 私は白地に藍色の切り替えが入ったシンプルな浴衣だった。 盆踊りは20時からだが、それぞれに分かれてお手伝いに回... 続きをみる
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相変わらずの先輩女子の対応だったが、優しく接してくれるパートさんもいたから何とか頑張れた。 マリさんとマリさんの彼氏のジョウさん。 私の前年に入行した男性行員さんちゃん(彼女なし) と四人でカラオケに行ったり、食事することが増えていて一人じゃない気持ちにもなってきていた。 そんな中で、7月に支店で... 続きをみる