Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

二十一歳 トキ(2)

マジマジとトキの顔を見つめる。


高校時代にあんなにモテていたけれど、顔自体はハンサムでも何でもなかった。

腫れぼったい目はめちゃくちゃ小さい。

鼻先が丸くて、全体的にチャウチャウ犬のような顔だった。

ただ、唇の形は魅力的だ。

口角がキュッとしていて、ポッテリとした下唇が色っぽい。



トキは毎日私を待っていたけれど、流石に人目が気になった。

喫茶店で待つように伝える。


再会してから10日が経っていた。



「ホテル行く?」


毎日聞いてくる。


キスは毎日していた。


その日は二言目には


「ホテル行く?」


だった。


段々面倒くさくなってきて、根負けした。



「いいよ。」



そう言って私は海沿いにあるラブホテルに車を入れた。

車を止めると、トキに促されて階段を上がる。

丸いベッドに真っ赤なシーツが掛かっていた。


部屋に入るとキスをした。

初めて舌を絡めるディープキスをしたが、唾液で口の周りがベトベトになるキスだった。

私の太股に固くなったペニスを押し付けて、荒い呼吸で唇を吸ってくる。


スカートを捲り、ストッキングを掴むと無理矢理下ろそうとする。

私はそれを手で押さえると、自分でストッキングを脱いだ。


「シャワー浴びたい。」


そう言って交わそうとする。

肩を掴まれて壁に押し付けられると、今度はショーツを下ろそうとしてくる。

性格を知っていたから怖くはなかった。

キスで唇を塞がれて、ショーツを剥ぎ取るように下ろされる。

反射的に性器を手で隠す。

片足を持ち上げて私の手を払うとトキが割れ目に吸い付いて来た。音を立てながらヴァギナを唾液で濡らすと指を入れてくる。


濡れてなかった。

痛みでトキの身体を突き飛ばしてしまう。

彼は唖然としていた。



「痛いから。ちゃんと濡れてからしてよ。」



そう言うと私はシャワーを浴びた。

出ていくとトキはベッドに座っていた。


パーカーを脱がして、私からキスをした。

トキの身体に舌を這わせて、唾液で濡れた乳輪と乳首に触れる。

トキが吐息を漏らして、身体を震わせる。

乳首を舌先で転がしながら、ベルトを外してジーンズをずらす。

下着の上からペニスを手のひらで押すように擦ると


「んっ。」


と声を出した。



可愛い、そう思うと私の中が熱くなってきた。


ジーパンと下着を下ろすとお腹に張り付くように勃起したペニスが顔を出す。


タクオのペニスより細くて右に曲がっている変な形をしていた。



透明な我慢汁で亀頭が光っている。

顔を近づけると汗とアンモニア臭が混ざりあったツンとした匂いがした。

舌先でチロチロと舐めながら、竿を上下にしごく。カリまでを口に含み吸引しながら舌を動かす。

根本まで咥え、筋に舌を這わせて動かすとトキは呆気なくイッてしまった。


口の中に広がる精液をティッシュに吐き出す。


「ごめん。気持ちよくて。」


と言いながら、私の腕を引いてベッドに寝かせた。

バスタオルを外し、全裸にされる。


「お前、スゴイな。」


呟くようにトキが言う。


「何が?」


と聞くと


「身体がエロい。」


そう言うと、いきなり乳首に吸い付いて来た。


「痛っ。」


起き上がって、また突き飛ばしてしまう。

私は溜め息をついた。


トキの手を引いて乳房に導く。

彼の手に自分の手を重ねると、自分の乳房を揉みしだく。

少しずつ乳首が立ってくる。


「舌出して。」


トキが出した舌先を少しだけ乳輪につける。


「優しく舐めて。乳首には触れないで。」



そうお願いするとトキは素直に従ってくれた。


「乳首を口に含んで。吸わないで舌先を押し付けるように舐めてから優しく吸って。」


片方の乳房を揉んでいる手の親指を乳首に導いて優しく弾くように動かして貰う。


呼吸が浅く短くなり、喘ぎ声が漏れ始める。



「気持ちいい。」



そう言いながら、トキの髪を撫でる。


結局。

1から10まで指導していたら、時間が足りなくなってしまった。

門限が9時の私は帰らなければならない。



「帰らなきゃ。」


と起き上がった私の腕をトキが掴む。


「我慢出来ないから入れさせて。」


そう言われたけれど、私はカラッカラだった。



「無理。濡れてない。」


と言うと自販機でローションを買うと言う。


呆れたけど、黙っていた。

ローションを塗り付けられる。

コンドームを着けたペニスにローションを塗ると私の中に入れて来た。


痛くはない。

痛くないけれど、気持ちよくもなかった。


「きっついな。」


そう言って腰を打ち付けて来た。

あっという間だった。

1分もせずにトキは果てた。


言葉が出なかった。


急いで着替えて、精算して部屋を出た。






車に乗ると、私は聞いた。


「トキって、いつもあぁなん?」


「あぁって、どういうこと?」


「ガーッと触って、ガーッと入れて終わり?」


トキは黙っている。


暫くして


「普段はそんなことない。だから、次はちゃんとする。それに今日はあんなだったけど、いつもはあんなに早くない。」


と言う。


笑ってしまった。

失礼だと思う。

思うけれど、私には笑う権利がある・・・ような気がしていた。


だってさ、濡れてもないのにローション塗りたくられて入れられて、勝手に果てられてしまった訳ですよ。


笑ってもいいでしょ。


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