Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

二十一歳 トキ(4)

私はジャスミンに電話を掛けた。

0時を回っていたけれど、多分起きているはずだった。


コールしてもなかなか出ない。

切ろうとした時に、ジャスミンが出た。


「もしもし。夜分にごめんね。」


そう言うとジャスミンは笑った。


「お風呂から出たとこだったんだよーっ。取るのが遅くなってごめんね。」


と相変わらずのテンションで言う。


J「どうしたの?何かあった?」


R「うん・・・タクオに出された宿題があって。その宿題を今日やってん。」


J「ん?ん?何?それ。」


私はタクオとの約束についてジャスミンに話した。

トキとのことも、さっきのタクオとのやり取りも。


R「タクオが何を考えているのか分からない。」


そう言うと、ジャスミンは溜め息をついた。


J「タクオはさ、ルルのことを愛してるんだよ・・・私さ、ルルが実家に帰ってから話したの。今の彼女と別れてルルと付き合えばいいじゃんって言った。

タクオの事情も聞いたよ。話してくれた。彼女と別れられないことも何となく理解出来る・・・頭に来たけどね。

タクオはルルのこと愛してるからこそ、他に好きな人を作って欲しいと思ってるんじゃない?ルルには幸せでいて欲しいんだよ、きっと。」


R「分かんない・・・普通はイヤじゃない?好きな人が他の人とするの。」


J「まぁね。私はタクオとルルがしてるのはイヤじゃなかったな。気持ちの中で自分が一番じゃないのはショックだったけど。身体の結び付きって大事だけどさ。要は気持ちが繋がってれば大丈夫だと思うよ。

実際タクオは彼女としてるじゃん。多分。ルル、それが許せないって言ったことないよね?そういうことだよ。

あとさ。あんなことがあったでしょ。トラウマにならないように・・・って思ってるんじゃないの?」


R「タクオと出来たよ。」


J「タクオは、ルルの好きな人じゃん。付き合ってたし、何回もしてる。他の人とはまた別の次元の話だよ。」


R「そっかな。」


J「そうだよ。まっ、早漏は話にならないけどね。明日、するの?頑張って~っ。」


ジャスミンが声を上げて笑った。



*****************************************


予想通り、トキは待っていた。

それも、駐車場の私の車の影に隠れて。

本人は必死で隠れて私を驚かせようとしたのだろうが、駐車場の入り口で私は彼を見つけていた。



「何してんの?」


そう言うとあっちがびっくりしていた。

笑ってしまう。

ロックを外すと当たり前のように助手席に乗って来た。


「リベンジだ。」


と一言。


「何を?」


と私。

分かっているけど、気乗りしない。


「ルル、お願いだよ。もう一回ヤらせて。」


ヤらせて・・・って、アホか。


「やだ。」


トキを見ないで言う。


「怒ってるの?すぐイッたこと。」


怒ってはいない。

怒ってはいないけれど、したいと思わないだけだ。


「トキの自己チューなやり方がイヤやねん。」


そう言うと、トキはショボくれていた。


「今日はちゃんとするからさ。したいんだよ、ルルと。」


私は溜め息をついた。

タクオの宿題だと思ってやるしかない。



ホテルに着くと昨日とは別の部屋に車を停めた。

浴室がガラス張りだった。


一緒にシャワーを浴びることにした。

自分で洋服を脱ぐ。



トキの視線を感じて


「何?」


と、ついつい無愛想に言ってしまった。


「いや・・・昨日、ルルの身体にびっくりしちゃって。すごいよな。ほんと。穴も小さいし。」


恥ずかしい。

急に恥ずかしくなってしまう。


シャワーを浴びながら、トキの掌が私の身体をまさぐる。

キスをすると口許をベロベロに濡らされる。イヤだった。

けれど、我慢した。

やることなすこと駄目だしされたら、トキだって傷つくだろう。


18cmの身長差があると私の身体はトキの身体にすっぽりと隠れてしまう。

彼の身体は柔らかい筋肉に覆われていて、力が入ると筋が浮き上がるような体型だった。


ベットに寝て、キスをした。



昨日の指導の賜物か、はたまた今日の私の冷たい態度からか。

トキの愛撫は少し私好みになっていた。


首筋や乳房を唇が這うと、唾液の筋がついていく。乳首を口に含まれ、吸われると糸を引いていた。


ただ、愛撫の一つ一つが中途半端で「とりあえず舐めてます」感が拭えない。


「トキ、私の声が出ちゃうまではして?」


と言ってみる。


「うん。」


素直に応じてくれる。


私はトキのぺニスに手を伸ばした。

我慢汁が竿まで垂れている。


優しく握ると


「あっ・・・」


と声を洩らす。

親指で亀頭を撫でてあげると、身体をピクンと動かした。


「トキって感じやすいんだね。」


そう言いながら耳を舐めて、耳朶を吸う。


「んっ・・・はぁ。」


吐息を洩らしながら、腰を動かしている。


体勢を変えて乳首を舐めたり、吸ったりしてあげると女の子のような喘ぎ声を上げた。


「乳首、好きなん?」


耳許で囁くと、頷く。

ぺニスをゆっくりとしごく。


「舐めて欲しい。」


そう言われて、舌全体を使って舐めあげる。竿をしごきながら、先っぽを口に含んでチロチロと舌を動かす。

固くなっていく。

左の手のひらで睾丸を転がす。

喉の奥まで咥えると、トキはイッてしまった。

口に出された精液が苦くて気持ち悪かった。すぐに吐き出す。


「お前、すごく上手いから。」


取り繕うようにトキは言ったけれど、シロさんもタクオもよっぽどでないと口ではイカなかった。

それももっとずっと時間が掛かった。



口許を拭ってトキにキスをした。

私のペースになってしまっていることに気づいた。


「気持ち良くして。」


そういうとトキの前に座る。

押し倒されて、彼が一生懸命私の身体を舐めて行くのを、黙って見ていた。


背中を舐められて吐息が洩れる。


「気持ちいい?」


そう聞かれて頷くと、トキは私のお尻を持ち上げてアナルを舐め始めた。

彼の唾液が落ちていくのが分かる。


「んっ・・・あっ。」


と声が出始める。

トキの舌がヴァギナを伝い、クリトリスに辿り着くといきなり強く吸って来た。


「痛っ。」


そう言うと


「えっ?これくらいみんな平気だよ?」


と言ってくる。


みんな平気でも私は平気じゃないわっ‼


心の中で叫ぶ。


私は溜め息をついた。


枕を重ねて仰向けになる。

トキの頭を私の性器に近づける。


「トキ、舌出して。舌の力抜いてから割れ目を舐めて・・・」


温かい舌が割れ目を撫でていく。


「気持ちいい・・・割れ目を広げて、クリトリスの周りを舌先で撫でて・・・そう。上手だよ・・・」


トキの唾液がヴァギナに落ちるのが分かる。


「そのままクリトリスに舌を当てて・・・力入れないでね・・・そう。優しく・・・して。」


気持ち良くなってくる。

モワッとした感じが下腹部に広がる。

トキの髪を撫でる。

目が合う。


トキのことを可愛いと思っていた。


「少しだけ皮をめくって・・・舌先を動かして・・・」


自分の声が震え始めたのが分かる。


「んっ・・・少しだけ吸ってみて・・・舐めて・・・吸って・・・繰り返して。」


イキそうだった。下半身に力が入る。


「イキそう・・・」


トキにクリトリスを吸われて私はイッた。


昨日のタクオを思い出す。

オナニーみたいなセックスだ・・・そう思った。


ヴァギナが刺激を欲しがっていた。


ふと見ると、トキがコンドームを着けている。


「えっ?もう入れちゃうの?」


そう言うと


「えっ?まだなの?」


と逆に聞き返された。


まだに決まってるだろーがっ‼ボケッ‼


心の中で叫ぶ。


「私、多分濡れてない。」


私は自分の割れ目を撫でてみた。

トキの唾液で濡れていたが、挿入出来る程の愛液は出ていない。


「えっ?マジで?イッたのに?」


トキが驚いていた。


ヴァギナを愛撫してもらう。

舐めて貰って何なんだが・・・その気にならない。

時間もなかった。

仕方なく、ローションを使う。


正常位で繋がる。


「やっぱり狭いよね。」


とトキが言う。

キスをしながら腰を打ち付けて来るけれど、気持ちよさはなかった。

トキの荒い息が部屋に響く。

締め付けるように力を入れた瞬間にトキは果ててしまった。


やっぱり1分もたなかった・・・


汗だくのトキの顔を撫でる。


「ごめん。気持ちよくて・・・」


何か可哀想になってしまった。

私は笑わなかった。

笑えなかった。



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