二十一歳 志賀さん(8)
待ち合わせで使っている駐車場に送って貰う。
車の中で
「ルルはいつもあぁいうセックスしてんの?」
と聞かれた。
R「あぁいうセックスって何?」
S「いや、悪い意味じゃなくて・・・エロいと言うか・・・貪欲と言うか・・・」
R「私、あんまり濡れないから。普通は胸揉まれてクリトリスでイカされたら、かなり濡れて受け入れ態勢整うんでしょ?私は自分でちゃんと相手を求めなきゃ無理みたい・・・」
S「確かに・・・めっちゃスケベやもんな。こっちはエロさにノックアウトや。」
その言い方に笑ってしまった。
スケベでいいと思っていた。
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23時のタクオの電話を待っていた。
1か月半ぶりの電話にコール一回で出ると、タクオが笑った。
R「もしもし。」
T「元気?」
R「うん。タクオは?」
T「風邪気味だけど、元気だよ。」
R「薬飲んでる?」
T「それは飲んでない。」
タクオが笑う。
会いたくなってしまう。
T「誰かとしたの?」
R「うん。志賀さん。」
T「あの志賀さん?」
R「そう、あの志賀さん。」
私は志賀さんと時々食事に行っていることと、昨日の合コンから今日のことを話した。
T「濡れちゃった?」
R「普通に濡れたよ。」
T「グチョグチョだった?」
R「そこまでではなかった。」
タクオが笑う。
T「妬けちゃうね。」
R「何で?」
T「濡れなきゃ濡れないで心配して、濡れたら濡れたで嫉妬する。」
R「何だそれ。」
T「マジで。他の男を積極的に気持ちよくさせてることを考えるとさ。複雑だよ。」
R「じゃあ、しない。その代わりタクオがして。」
T「それは難題。ルル、空いてる週末ある?」
R「毎週空いてる。」
T「マジで?予定ないの?」
R「ない。」
T「じゃあ、今週末にそっちに行くよ。」
R「えっ?何で?」
私の声は弾んでいた。
T「もう卒業で休みに入ってるし、卒業までに会いたいと思ってたから。」
R「一緒に泊まっていい?」
T「いいよ。」
タクオが笑う。
私は嬉しくて眠れなかった。