Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

二十一歳 タクオと志賀さん(6)

昨日のアレのせいで、全身筋肉痛だった。

筋肉痛だったけれど、私達はまたセックスした。



黒とシャンパンベージュの色合わせの下着をつけていると



「その下着、めちゃくちゃいいね。」



と言ってキスしてきた。

タクオは下着フェチなのかもしれない。



下着を着けたまま、姿見鏡の前で後ろから突かれる。

ブラがずれて乳房が半分こぼれ出た格好で、キスしながらイカされた。

暫くぼんやりしてしまった私に、タクオは



「お腹すいた。」



と無邪気に言ってくる。



急いでシャワーを浴びて、ゆっくりと朝食を食べると身支度を整えてホテルを後にした。




車に乗ると私はGREGORYの黒いリュックが入った紙袋をタクオに渡した。

タクオはすごく喜んでくれた。

私とジャスミンが誕生日にプレゼントしたリュックはだいぶ傷んでいた。

前よりも少し大きめのサイズを選んだ。

新生活は新しいリュックで頑張って欲しかった。



どこか観光にでも行くつもりだったけれど、タクオのリクエストで海岸線に車を停めて海を見ながら私達はこれからのことを話した。



ナポリタンが美味しい喫茶店で昼食をとり、空港にタクオを送る。

ギリギリまで一緒にいたかった。

軽く唇を重ねるキスをしてタクオを見送った。




最後に手を振ってタクオが見えなくなると、私は駐車場に向かって歩き出そうとした。

振り向いたすぐ先に志賀さんがいた。

目が合ってしまう。

私は驚いた顔をしていたと思う。



「こんにちは。」



私が言うと



「やっぱりルルやったんや。短大の友達って、男?」



と言って来た。

志賀さんがそんなふうに言ったのは、いつもと全然服装が違ったからだろう。




それよりも、キスしてたのを見られただろうか・・・




R「うん。短大は共学だったから。」



S「彼氏?」



R「彼氏じゃないよ。親友。」



S「隠さんでえぇよ。キスしてたやん。」



やっぱり見られていたようだ。



R「あの人、帰国子女で海外が長かったから。」



S「ここ、日本やで。」



R「まっ、そうだけど。それよりこんな所でどうしたの?」






まだ何か言いたげな志賀さんの話を遮るように私は言った。

突然のことで内心動揺していて、うまく話をする自信がなかった。






「親父を送って来たんや。」





そう言うと彼は黙ってしまった。

私も黙る。

気まずかった。

私は志賀さんと付き合ってる訳じゃない。

でもセックスする仲だ。

タクオの次に好きな人は誰か?と聞かれたら、今のところそれは志賀さんだった。




「これから時間ある?」




そう聞かれた。

夕食の時間までに帰れば良かった。

本当は図書館で資格試験の勉強をするつもりでいたが、夕食まで四時間程の時間があった。




「7時までには帰らないと・・・」




私は答えた。

ここで逃げても明日には志賀さんに捕まるだろう。

先伸ばしにしても同じことだ。

それにこじらせたくはなかった。

志賀さんとセックスしている時点で私は十分彼に対して思わせ振りな態度をとっている。

説明はしなければならないと思った。




私達は彼の部屋で会うことを約束して、一旦別れた。







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