Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

二十一歳 タクオと志賀さん(7)

運転しながら、タクオと話したことを考えていた。

タクオは志賀さんに嫉妬していた。

人に対して警戒心が強い私が、彼とは食事に行くことや助けて貰うことがあることに対して、私の気持ちが彼に向き始めるのではないか?と感じていたらしかった。

タクオがそんなふうに思っていたことに驚いた・・・

嫉妬しながらも、付き合うなら志賀さんがいいと思っているらしかった。

これから先、何かあったらタクオのことはゲイの親友ってことにして欲しい、とも言われていた。




その「何か」がこんなに早くやってくるなんて思ってなかった。

悪夢のようだ。

この状況に狼狽えている自分がいることは想定外だった。

私は三回、深呼吸した。

志賀さんへの気持ちに素直に向き合うチャンスかも知れない。

腹を括るしかない。





コインパーキングに車を入れると私は志賀さんの部屋に向かった。

ビルの入り口で志賀さんは待っていた。

小さなエレベーターで7階まで上がる。

お互い喋らなかった。



部屋に入ると、志賀さんはケトルに水を入れて火に掛けた。

彼が食器棚からカップと紅茶の缶を出す。



「この前、家族で食事した時に飲んだのが美味しかったから買ってみた。」



と言う。

ティーパックになったそれはアールグレイで、私が一番好きな茶葉だった。




「アールグレイが一番好き。」




そう言うと、志賀さんは嬉しそうに笑った。

重苦しい空気が一瞬溶けたように思っても、次の言葉が出て来ない。

胃が痛くなりそうだった。


部屋に紅茶の香りが広がる。

ウェッジウッドのシンプルなカップ&ソーサーで出してくれた紅茶はとても美味しかった。




「美味しい。」





顔を上げると、志賀さんと目が合った。

彼は何かを言い出しそうだった。

テーブルを挟んで座っていたけれど、私は志賀さんの近くに移動した。

ソファーに座る志賀さんの膝の間に座った。彼の太股に頭をもたせ掛けた。



顔を見て話していたら、嘘をつく自信がなかった。



S「ほんまのこと教えて。」



R「ほんまのことって?」



S「アイツ誰?」



R「だから、一番仲がいい友達だって言ってるじゃん。」



S「男女の友情なんてないやろ?」



R「あるよ。」



S「好きな人ってアイツ?」



R「違う。」



S「めっちゃ幸せそうな顔してたやん。俺、ルルのあんな顔見たことないわ。」



R「そりゃあ、1年ぶりに大好きな友達に会ったら嬉しいに決まってる。」



S「唇、吸ってたよな?」




私は振り向いて志賀さんを見た。

笑ってしまった。むちゃくちゃウケた。


確かに軽く唇を吸っていた・・・ような気がする。

でも、あくまでも意識しない程度だ。

感覚としては唇を重ねただけ、だった。

それをきちんと見てたなんて、どれだけ視力えぇねんっ‼



ツッコミたかった。



R「吸ってないわ。」



笑いながら答えた。

私のペースが戻ってきた・・・気がする。

私は志賀さんの膝の上に向い合わせで座った。

首に腕を回す。

キスをした。

唇を吸って離す。




「吸うってこんなふうに?」



志賀さんが頷く。



「じゃあ、完璧吸ってない。」



自信満々に私は答えた。

私はもう一度志賀さんにキスをした。




志賀さんにジャスミンとタクオの話をした。身体の繋がりがあることは勿論伏せた。

いつも側にいてくれた二人は私の親友だと力説した。嘘ではない。本当のことだ。


それでも志賀さんはタクオが男であることに拘っていた。


仕方なく


「タクオはゲイだ。」


と言う。


これは半分嘘で、半分本当だ。

タクオはゲイじゃなくてバイだ。

男性とも女性ともセックスする。

今は女性だけかもしれないけれど、男性を好きになることもある人だ。



志賀さんは、性的少数派の出現に言葉を失った感じだった。





「だから、女性は対象外。」



その一言で私は話を終わらせた。

志賀さんもそれ以上は何も言わなかった。



まだ二時間程時間があった。

冷めてしまった紅茶を飲んだ。



S「ルルって、いつもはそんな格好なん?」



R「うん。」




私は1日目と同じヒスのパーカーにジーンズだった。




S「違う人みたいや。」



R「仕事の時の服のがいい?」



S「いや・・・そんなことはないけど。」



R「いつものが好き?」



S「いや、こっちも可愛いよ。」



そう言ってくれたけれど、絶対嘘や・・・と思って笑ってしまう。




R「する?」




私は志賀さんの顔を覗き込んだ。

志賀さんは返事をせずにパーカーを脱がせてきた。

黒いキャミソールとスリムジーンズになる。




「このジーパン、脱がせにくいと思うよ。」



私が言うと、志賀さんは笑った。


身体を撫でられる。

タクオのセックスの感触が残る私の身体はいつもより感度が上がっているのが分かる。



舌を絡ませながら、キャミソールを捲られ、ブラの上から乳房を揉まれると吐息が洩れる。

首筋から乳房に舌を這わされると気持ちよさに目を閉じた。

志賀さんの髪を撫でながら、つむじにキスをすると彼が笑う。



キャミとブラを取られて、乳首を舐められると私のヴァギナは熱くなってくる。


抱えられてベッドに下ろされると、彼は服を脱いだ。

見下ろすようにして、脇腹を指先でなぞる。くすぐったくて身体を捩ってしまう。




「ほんまエロいな。ジーパン履いててもエロい。」




そう言いながら、ジーパンを脱がされた。

ピチピチのジーパンが裏向きに剥がされていくのを見ていると、なぜか笑いが込み上げて来る。


声を上げて笑う私にキスをすると、彼は私の指に自分の指を絡めながら、乳首を吸ってきた。

頭の上に腕をあげられて乳房から脇を舐められる。

笑っている私の顔を見つめながら、舌先が乳首を押し潰すように動く。

ねっとりと動く舌先の気持ち良さで笑い声が小さな吐息に変わって行く。


背の高い志賀さんに抱かれると包まれるような気持ち良さがある。

彼の身体の重さは私に安心感をくれた。


目を閉じるとタクオの顔が浮かぶ。

でも、私の舌に広がる唾液はタクオが吸わない煙草の味がする。

志賀さんの手のひらが私の頬を撫でていく。

当たり前だけど・・・

志賀さんはタクオとは違う匂いがした。

タクオよりもずっと男の人の匂いがする。

柑橘系のトワレと煙草に汗の匂いが混ざり合って、私の鼻先を擽る。





「甘い匂いがする。」




私の脚を開くと志賀さんが言う。

私はすごく濡れていた。

自分よりも体温の高い彼の舌がクリトリスに触れるとそれだけで気持ち良かった。ゆっくりとしたソフトな舌の動きに合わせて小さな喘ぎ声が洩れてしまう。


彼の唾液と愛液でズルズルになったヴァギナに指を入れられると膣壁が指を締め付けて動くのが分かった。

ヒクヒクと下腹部が動いて、私はイッた。


キスをしながら体勢を入れ替える。

私は彼のぺニスを撫でた。

我慢汁で濡れた下着の部分に親指を滑らす。

下着の上からベニスを愛撫する。時間を掛けて下着が濡れて張り付く迄唾液で濡らす。

志賀さんは時々吐息を盛らしながら、私を見ていた。

顔を引き寄せられてキスをする。

唾液がタラタラと彼の胸に垂れる。

舌先で糸を引く唾液を見るといやらしい気持ちになった。

ヴァギナを押し付けて腰を動かす。

クチュクチュと音がした。



「イキそうなんやけど・・・」



そう言われて初めて下着を外してコンドームを着けた。


その上から舌を這わす。

そんなことをしなくても、私は十分濡れていた。でも、焦らして意地悪したかった。


昨日のタクオの気持ちが少し分かるような気がした。



わざと見えるようにヴァギナを広げて、志賀さんのぺニスを挿れた。


「んっ・・・」


声を漏らした彼にキスをして、上半身に舌を這わせる。

腰を振ろうとした彼の腰骨を押さえてそれを止める。



クリトリスを擦り付けるようにゆっくりと動くと中でぺニスが大きくなるのが分かった。


「気持ちいい。」


私が言うと嬉しそうに笑う。

可愛いい。


乳房を揉まれながら、私は騎乗位で簡単にイッてしまった。


志賀さんの胸に崩れ落ちた私を抱き締めながら、



「好きやで。」



と言ってくれた。





多分私も好きなんだと思う。

でも、どの程度の好きなのか今は分からない。


とりあえず、志賀さんの電話番号を聞いた。


「今更かいっ。」


と彼はお腹を抱えて笑っていた。




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