Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

二十一歳 南口(8)

ジャスミンに連絡を取って、部屋を整えると私達は部屋を出た。

明日のお昼にはまた戻ってくる約束をした。



タクオはギンガムチェックのボタンダウンシャツに黒のチノパンツを合わせ、ハイカットの黒コンバース、黒のリュックだった。



タクオはいつもオシャレだ。



私は彼に合わせて黒のテンセル生地のロングワンピースを選んだ。白のラルフローレンのキャップを被り、足元はコンバースのジャックパーセル、それに鮮やかな黄色のエルベシャプリエのリュックを背負った。


マスクをすると、不審者みたいで笑ってしまった。




真夏の昼間のマスクはさすがに暑かった。

タクオが手早く電車の切符を買ってくれる。

電車の冷房にホッとした。

電車が動き出す。



「すみません。」



男性に後ろから声を掛けられた。

一瞬にして冷や汗が沸き上がり、背中や首筋を伝って落ちていく。動悸がして身体が緊張で固くなった。

タクオの腕に身体を寄せる。

震えていることに気づくと、繋いだ手を強く握ってくれた。



タクオが返事をすると、相手が名刺を出した。



人気雑誌のカップルのファッションスナップに参加してくれないか?良ければ、次の駅で写真を撮らせて欲しい。


そんな内容の話をされて、彼は丁重に断ってくれた。

私は振り返らなかった。



ホッとした。

神経質になり過ぎている。

分かっていた。

だけど、後ろに人がいることが怖かった。


タクオが私の顔を覗き込んできて


「今日のルル、すごく可愛いと思ってたら声掛けられたね。」


と笑った。





手を繋いで窓の外を見ていた。

懐かしい景色に気持ちが上がっていく。

たった5ヶ月。

でも、もう何年も前のことような気がする。


見慣れた駅に降りると、ホッとした。


スーパーでロックアイスと水、冷凍うどんを買う。


タクオの友達何人かと会ってしまった。

私が知っている後輩もいた。

でも、誰も私に気づかなかった。


髪を切っているし、キャップを深く被り、マスクまでしていたら誰だか分からないのは当然だ。


ただ、明日には


「タクオが怪しい女と一緒にいた。」


と話が回ることは間違いなかった。

タクオがモテることは在学中から知っている。



スーパーを出て部屋まで歩く。


「明日は噂の的だね、タクオさん。」


そういうと


「きれいな女子と買い物してたって言われるだろうねぇ。」


と笑う。


「変な女の間違いちゃう?」


と言ったら


マスクの上からキスされた。


笑ってしまう。



タクオは私に優しい。









部屋は何も変わってなかった。

そのままだった。

何となく嬉しくてはしゃいでしまった。


クーラーを入れて扇風機を回す。



私はワイングラスに氷を入れた。

水を注いで乾杯する。

口に含むと冷たくて気持ち良くてホッとした。

タクオが喉を鳴らして一気に飲むと、喉仏が上下に動く。

それに見とれた。


私の中心が熱くなる。

欲情していた。

タクオとしたい気持ちが私を支配していく。



タクオが気づいて私を見る。

私が痛くないように優しく唇を吸われる。

ショーツの中の湿度が上がったような感じがして、内腿を擦り付けるようにソッと閉じた。




私は彼の手をひいてベッドに移動した。




自分からキスをする。

タクオが眼鏡を外してテーブルに置く。

彼の舌に自分の舌を絡めようとして口を開くと傷が痛んだ。唾液が糸を引くとタクオが舌で絡めとった。


ワンピースを脱いで下着姿になると押し倒された。

ブラを外すとキスしながら、乳房を揉まれる。乳首が立って来ると手のひらで擦るように触れてくる。

唇が鎖骨を吸うと背中が粟立つような感覚がする。


乳首を吸われ、吐息に混じって声が漏れた。

浅く短い呼吸が漏れ始める。

私の反応を見ながら、愛撫する。

うつ伏せにされて背中を吸われると身体がビクンと反応する。

タクオの匂いがする枕を手繰り寄せて目を閉じる。


身体の力が抜けて気持ちよさが広がっていく。

浅い呼吸に声が混ざる。

お尻を撫でる指先が内腿に移り、私の割れ目を撫でるとヴァギナがクチュと音を立てた。



クリトリスに触れられると、指の動きに合わせて声が出てしまう。

枕に顔を埋める私を仰向けにして、タクオはクリトリスを吸う。

ゆっくりと優しく舌先で転がされると、私の中から愛液が垂れて来るのが分かった。タクオの指が汁を掬って指を入れて来る。クリトリスを舐めながら、指を出し入れされて腰を反らせてイッてしまった。



見つめ合いながらぺニスを押し付けるとスルリとヴァギナが受け入れた。

身体に力が入る私に


「大丈夫。ちゃんと濡れてるよ。」


と言ってくれる。

髪を撫でられると力が抜けていく。



キスをしながら、ゆっくりと動かれると乱れた吐息が切れ目なく続く。

ヌチャヌチャといやらしい音が聞こえ始め、堰を切ったように愛液が会陰を伝って落ちて行くのが分かった。


鼻先が重なる程近くにタクオの顔がある。

目を逸らさずに見つめながら、キスを繰り返す。

短いキスは唇から頬に移り、耳を舐めて首筋に降りていく。

私の汗を拭いとるように舌先が往復する。

身体が熱くなり、肌がピンクに染まっていくのが分かる。

動きに合わせて乳房が揺れる。



タクオの首に腕を回すと引き上げられるように起こされる。

ぴったりと身体を寄せる。

動きを止めると私の乳首に舌を這わせ、私の顔を覗き込んでくる。



「気持ちいい。」



私が言うと嬉しそうに笑った。

タクオの手がお尻を掴み、私を上下に揺らす。

彼の髪をまさぐり、唇を重ねてキスをする。




愛しくて、涙が溢れる。




深く突かれると下腹部にモヤモヤとした快感が広がり、内腿が痙攣し始める。

首に回した腕に力が入る。

腰を強く引き寄せられるとクリトリスがタクオの陰毛に当たる。

身体がフワリと浮くような感覚がする。


力が入り、背中が反り始めると乳首を吸われてイッてしまった。


ヒクヒクと膣壁がぺニスに絡みついて、締め付けているのが分かる。

白濁した愛液が内腿を濡らしていた。

私を寝かせ膝を曲げさせると、抱え込むようにして動く。


チカチカとした白い光が目の前に飛び始めるとそれがあっという間に全体に広がる。

押し寄せてくる快感に呼吸が出来ない。

唇を塞がれ、力が入った身体が一気に脱力するとタクオの精液が胸元に飛んで来たのが分かった。



ガクガクと震える身体にキスをしながら胸元を拭くと、タクオが身体を重ねてきた。

髪を撫でながら、頬にキスをされる。

私は彼を抱き締めた。







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