二十一歳 志賀さん(13)
志賀さんの車に乗ると
「どうする?」
と聞いてきた。
「ドライブしたい。」
と言うと頷いてくれた。
S「出来てなくて嬉しかった?」
R「嬉しかった・・・って言うより、ホッとした。」
S「俺はガッカリした・・・」
R「・・・」
S「やっぱり、俺のものにはならへんねんや・・・卑怯な手を使ってまで欲しかったのに。それでも無理なんや・・・って絶望。」
R「卑怯な手じゃなくて、卑怯なチンコやろ。」
志賀さんは笑った。
「ほんまに自分、えげつないな。」
そう言って私を見た。
R「インフルエンザうつされるし・・・最悪よ。」
S「ごめん。ちょっと痩せた?」
R「全然痩せてない。」
前を見て答える。
実際には3kg痩せていた。
色々と考えすぎて、食べれなかった。
実家に戻って3食きちんと食べるようになったのと、テニスを辞めたことで私は短大時代より3kg太っていた。
体調が良かったから、それでいいと思っていた。
それが元に戻っただけの話だ。
S「これは、最後のドライブなんかな?」
R「どうして?」
S「俺に呆れてるんやろ?」
R「うん。」
S「やっぱりな。」
信号待ちで停まる。
志賀さんの横顔は淋しそうだった。
私は志賀さんのネクタイを掴んで引っ張るとキスをした。
唇を強く吸う。
ネクタイから手を離して前を向いた。
志賀さんが私を見ているのが分かると、恥ずかしさで顔が赤くなっていく。
「耳、真っ赤やで。」
そう言われて笑ってしまう。
R「まだ、私と付き合いたいって思ってる?」
S「当たり前やん。思ってるで。」
R「じゃあ、お願いします。」
出来るだけサラッと言った。
サラッと言いたかった。
「マジで?」
久しぶりにデカイ声を聞いた。
笑ってしまった。
大きな公園の駐車場に車を停めると志賀さんに抱き締められた。
「嬉しい。ありがとう。ありがとう。」
彼の言い方にまた笑ってしまう。
そのままキスをした。
何となく幸せだった。
「したい。」
耳許で囁かれる。
「いいよ。」
答える。
ホテルに行くものだと思っていた。
思っていたけれど、志賀さんはそのまま胸を揉んできた。
R「ここでするの?」
S「うん・・・いや?」
R「いやや・・・」
S「待てない。」
噛みつくように私の肌を吸っていく。
R「無理、無理、狭いし・・・コンドームないやろ。」
S「ある・・・後ろ行こ。」
志賀さんに促されて後部座席に移ると、押し付けられるような密着感の中で愛撫される。
キスと乳首への刺激に吐息が漏れ、愛液が滲み出す感覚がする。
パンストもショーツも片足に引っ掛かったままで、クリトリスを舐められて指を入れられる。爪先がプラプラと揺れるのを見ていた。
ヴァギナをヒクつかせて私がイクと、コンドームをつけたぺニスが入ってくる。
膝を抱えて丸くなった私を彼が覆う。
唇を吸われながら、奥を擦られる。
彼の腰が早く動きそうになると
「ゆっくりして。」
とお願いする。
声が漏れてしまう。
車のガラスが曇っていた。
車自体も揺れているのだろう。
馬鹿みたいだ。
でも、興奮していた。
ヌチャヌチャと擦れ合う音がいつもより近くに聞こえて、私から結合部分が丸見えだった。
まっすぐに出入りするぺニスは、私の気持ちいい部分にドンピシャで当たる。
喘ぎ声が浅い呼吸に変わって来ると、背中が反り始めた。
R「イキそう・・・」
S「うん。」
志賀さんはそのままのペースを続けてくれる。乳首を甘噛みされた瞬間に私はイッてしまった。
身体の力が一気に抜けると、それを待っていたように志賀さんは果てた。
そのまま、キスをした。
気持ち良かった。
でも馬鹿みたいで笑ってしまう。
私の頬に唇をつけてキスしながら
「ん?」
と彼が言う。
R「これって警察に見つかったらどうなるの?厳重注意?それとも公然わいせつ罪で捕まるの?」
S「厳重注意じゃない?オープンカーでやってたら捕まると思うで。何?」
R「何でもない。捕まるんじゃないかと思ったら、ドキドキした。」
志賀さんは大笑いしていた。