Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

短大入学 一目惚れ⑤

和巳君がみんなの前で宣言したことで、周りは盛り上がった。


盛り上がってないのは私一人。


私の気持ちはどうなるんだ?






私は残っているビールを一気に飲んだ。



くそ不味かった・・・



どうやら、私はお酒に強かったらしい。

その後いくら飲んでも周りの人のように異変は起こらなかった。


ジャスミンは笑い上戸のようだ。

頭はしっかりしてるのに、身体が言うことを効かないとゲラゲラ笑っていた。


かなり乱れた状態の中で、私はシロさんを見つめ続けた。


まっ、この時点で私は酔ってたんだろうねw

普段より気が大きくなってたのは確かだ。


そんな私に和巳君は話しかけ続けていた。

左耳から入る和巳君の声を聞き流しながら、シロさんをガン見。





こえーーーーーーーーよっ( ; ゚Д゚)


( ̄▽ ̄;)アハッ








和巳君はかなり酔ってたから、私の視線がシロさんにあることに気づいてない。


でも。

シロさんは気づいてた。

間違いなく。




短大入学 一目惚れ④

実はワタクシ・・・


短大でデビューする為に高校3年生になってから髪を伸ばして、2学期からはダイエットしたのね。


結果的に8kg痩せた。


元々ポッチャリだったから、8kg痩せてもガリガリではなく標準だけど。


50kgを切った時は本当に嬉しかった。


クリクリの癖毛はストレートパーマをかけて、セミロングのボブヘアになった。

東京ラブストーリーの赤名リカみたいな髪型だ。


高校の卒業式の日にピアスの穴も開けたし。



えぇ、やる気満々だった訳です。

(≡人≡;)ゴメンナサイ



でも、入学してすぐに告白されるなんて思ってもみなかった。



正直、こんなに簡単に誰かに告白されるなんて思ってもみなかったんだよーっ(;TДT)




さて、話を元に戻そう。



私が話さなくても、和巳君とはジャスミンが話してくれた。


居酒屋に着くと奥から詰めて順番に座る。

私の右横にはジャスミン。

左横には和巳君。


和巳君は背が高かった。

185cmだと言う。


私が164cmだから21cmも高い。

少し見上げる高さだった。


シロさんは私の左斜め前に座っていた。

近くになれて嬉しかったし、ドキドキしていた。



みんなビールを頼んだ。

ジャスミンと私はお酒は初めてだった。

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

(今から約30年前の話なので寛容に考えてね。)


乾杯してからビールを口に運ぶ。


苦い。

美味しくない。


我慢しながら、チビチビ飲んだ。


ものすごく騒がしい飲み会だった。



自己紹介もしたけれど、名前と出身地を言うだけで精一杯。


シロさんが話掛けてくれたが、話の内容は最悪だった。


「Ruruちゃん、和巳に告白された?一目惚れしたって大騒ぎで、今日告白するって宣言してたからね。」



「!Σ( ̄□ ̄;)!Σ( ̄□ ̄;)!Σ( ̄□ ̄;)」



「付き合ってみれば?」


とシロさん。


そこで和巳君が私の肩をガシッと掴み、大声で言った。


「俺達、今日から付き合いまーす‼よろしくーっ( `・ω・´)ノ 」






ちょっ、ちょっ、ちょっと待てっ‼

嘘やんっ( >д<)、;'.・

私は何も返事してないっ‼


勝手に決めるなっ‼


待ちやがれっ‼









短大入学 一目惚れ③

次の日。


ジャスミンと講堂に行ってみると、15名程の男女が集まっていた。


私が入った短大は男女共学だったけど、男子は1割位しかいない。


圧倒的に女子が多い。


そんな中、そこにいたのは殆どが男子。


話を聞いていると、男子は強制的に入るらしい・・・


昨日のライダースの人はシロと呼ばれていた。


やっぱり、目が離せない。


懐かしい感じ。

何となく知っていると感じる。


ジャスミンが


「ルル、おもしろそうだからさ。一緒に入ろうよ。」


と言ってきた。


私はシロさんが気になって仕方ないもんだからw


「うん、いいよ。入ろう。」


と答えた。


その日、流れで飲み会に誘われた。


居酒屋に向かう途中で同級生の和巳君から、話掛けられた。


「ねぇ、俺さ、ルルちゃんに一目惚れしちゃったんだよね。可愛いよね。俺と付き合わない?」


突然だった。



私はモテたことがなかった。


人生で告白されたことは、これが3度目だったけど、会ってすぐにそんなことを言われたことなんてなかった。


ぶったまげた。


それまでは、男子にプロレス技を仕掛けられるようなキャラクターだったのだ。

ド田舎の周りはみんな幼なじみのような環境で育って来たから、愛だの恋だのとは無縁だった。


いや、周りはそんなことなかったけど。

私に限っては恋愛とは縁遠い立ち位置にいた。


S君との付き合いだって、付き合ったうちに入らないようなものだったし。


とにかく、男子に「可愛い」なんて一度も言われたことなんてなかったのだ。


ぶったまげた。


ジャスミンが


「ルルってめちゃくちゃ可愛いよね。そりゃ、男子も狙ってくるさ~。」


と言ったことにも、ぶったまげた。


言われたことがないことを言われると、人はどう対処していいか分からなくなる。


私は話せなくなってしまった。