Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

二十二歳 志賀さん(30)

「俺がソファーで寝るから、ルルはベッドで寝たらえぇよ。」


静かに言って、彼はソファーに横になった。

雪が彼に寄り添うように丸くなっている。

雪まで私の味方になってくれない。



考えてみたら、私は好きな人に自分のイヤな所をあまり見せない。

嫉妬心もそうだ。

嫌われるようなことは避けて来た。



居心地の悪い雰囲気で時間を過ごしたくないと思う気持ちも強かった。

でも、今日はしつこかったと自分でも思う。




昨日のことだって、蓋を開けてみれば身から出た錆。

自分のせいだった。

それなのに、私は素直になれなかった。





薄暗い部屋の灯りを頼りに彼の背中を見つめる。





気持ちのないキスをしたから許せなかったのか。

それとも、私と視線が合っているのにキスを止めてくれなかったからイヤなのか。

私のことを愛してるなら、どうして伯父さんに私を渡したのか。

ヴァギナに指を出し入れされて泣いてる私をどうしてすぐに助けてくれなかったのか。

私の気持ちを茶化されてイヤだったのか。

セックスでなし崩しにされようとしたことがイヤなのか。





多分、全部だ。

全部引っ掛かっていた。




涙が出た。

タクオならそんなことはしない・・・心の隅っこで囁く声が身体全体に広がっていく。

私はずるい・・・

タクオは関係ない・・・

タクオは特別だと思っていたはずだ。

志賀さんとタクオを比べたらダメだと思っていたはずだった。








雪と目が合った。

ゆっくりと瞬きして、責めるように私を見ている。









何で私はこんなに感情的になっているんだろうか。





イライラモヤモヤは結局は本当に私のヤキモチ以外の何でもなかった。

謝らなければならないのは私の方だ。








私はノロノロと起き上がった。

ベッドから降りて、志賀さんの所に行く。

ニャアと雪が鳴きながら、私の脚にじゃれついてきた。




「志賀さん、ごめんなさい・・・」




彼は振り向いてくれなった。

雪を抱っこして、仕方なくベッドに戻る。



小さな溜め息をつくと、志賀さんが起き上がった。




S「ルル、もう一押しくらいしてくれへん?もうちょい押してくれたら俺の面子が保てて、許すって言えんねんけど。」




R「もう一押しって?」



S「あっさり引き下がりすぎやねん。自分、彼氏と喧嘩したことないのん?」



R「あんまりない・・・ほとんどない・・・」



S「ほんまに言うてんの?そっち行ってえぇ?」



R「うん。」



志賀さんが私の隣に座る。



S「喧嘩したことないんかぁ・・・ルル、付き合ったのって俺で何人?」



R「二人。」

(↑ホンマは3人。タクオは伏せた。)




S「嘘やん。」



R「嘘ちゃう。」



S「マジで?」




志賀さんの声に笑いが滲む。




R「何?」



S「いや、何か色々アンバランスな子やなぁと思って・・・仲直りしてくれんの?」




R「うん・・・ごめんなさい。」





S「もうえぇよ。あっ‼それとな・・・俺はセックスで誤魔化そうなんて思ってないで。セックスで和解したいと思ってただけやねん。」




R「何処がどう違うのか分からない。」




S「裸の付き合いに勝る付き合いはないってことや。誤魔化すんやなくて、許し合ったり、確認し合うねん。言葉だけじゃ伝わらないことでも、身体を重ねると伝わることは絶対あんで。思いやりとか大袈裟かもしれんけど、セックスで伝えることって出来ると俺は思ってんで・・・」




R「うん・・・」




S「なんか、こんな話恥ずかしいな。」




志賀さんが照れたように笑う。




私は志賀さんにキスした。

唇の力を抜いて重ねる。

 

彼が応えるように私の下唇を軽く吸うとチュッと音がした。

抱き寄せられる。




「仲直りでえぇんかな?」





志賀さんに言われて、頷いた。

キスしながら押し倒された。

部屋着のワンピースを脱がすと、それについている共布のベルトを外して私の両手首を縛ってくる。

驚いて志賀さんを見ると




「大丈夫。痛くせぇへんから。今日は好きなようにさせて。」




と囁かれた。

手首を結び終えると、反対側をベッドヘッドに括りつけた。

ショーツも脱がされて、上から見下ろされると、いくらなんでも恥ずかしかった。

みるみるうちに顔が赤くなっていく。

でも、目が逸らせなかった。






「恥ずかしい?」





頷くと髪を撫でられる。




S「して欲しいことを言うてみて。」




R「ヤダ。」





S「えぇやん。言うてみてん。」




R「イヤ。」




S「言わへんかったら、俺がやりたいようにやってまうで。」




R「それもイヤ。」




S「じゃあ、どうする?」




R「ちゃんと真面目にして。」




S「何や、それ(笑)いつも真面目にしてるで。」




私の身体を撫でる手のひらが、徐々に指先に変わって行く。

気持ちよくて、呼吸が浅くなってくると志賀さんを見つめる自分の瞳が潤んで来たのが分かる。



R「キスして・・・」





S「えぇよ。」





身体を撫でられながらキスをする。

キスしながら、彼が話しかけて来る。





S「昨日いろんな人に見られてたの知ってた?」




R「知らない・・・。」




S「ルルを抱きたい人がいっぱいいたよ。」




唇を強く吸われた。





R「イヤ・・・」





私は他の人に抱かれたいなんて思っていない。


志賀さんの指がしつこく肘から脇を刺激して、時々脇腹を撫でていく。

腰骨を包むように指先が広がると身体をよじって甘い吐息が漏らしてしまう。

手のひらが腹部を撫でて胸の谷間を通って肘に戻る。

脚の間から温かい汁が垂れ始める。





S「どうして欲しいか言わなきゃ、これで終わるで。」




意地悪く囁かれる。





R「触って・・・」





S「どこを?」





R「身体・・・」





S「触ってるやん・・・ちゃんと言うてごらん?」





彼の指先はずっと私の身体を這っている。

私の身体はどんどん敏感になっていく。

ただ身体を撫でられているだけなのに、私の中心は熱くトロトロに解れていた。

触って欲しくてモゾモゾと腰を動かしてしまう。

昨日のような急に襲ってくる性欲ではなく、じわじわと波紋のように広がる性欲に侵されていく。




R「いつもみたいに舐めて・・・」





S「いいよ。」





耳を舐められると全身が粟立つようだった。全身に鳥肌が立つ。

恥ずかしい。




S「すごい鳥肌やね。気持ちいい?」





R「んっ・・・うん・・・」





S「次は?どうして欲しい?」





R「おっぱい触って・・・」





S「どんなふうに?」





私は志賀さんを見つめた。

ずっと私がこんなふうに言わなきゃならないのは耐え難い。

唇を重ねながら見つめ合う。





R「もうヤダ・・・好きにして。」





S「投げやりになってない?」





R「んっ・・・なってない・・・いつもみたいにして欲しい・・・」





身体を撫でられながら、舌と唇でねっとりと愛撫されるとハァハァと息が上がってくる。

それが恥ずかしくて仕方ない。

脇から乳房を往復する舌の動きを見つめていると志賀さんと目が合った。

乳輪ギリギリを舌先が掠めていく。



私は泣きそうだった。



うつ伏せにされてお尻を高くあげられる。背中を舐められながら、乳房を揉まれると

小さな喘ぎ声が絶え間なく出てしまう。

内腿が愛液でズルリと滑る。

手首を拘束されているせいで、私はされるがままだった。

アナルを舐めてはくれても、クリトリスもヴォギナにも触れては貰えない。





R「お願い・・・触って・・・」





S「どこに?」





R「・・・アソコに触って欲しい・・・」





S「アソコって?ルルは言葉にするのは恥ずかしいんやな・・・もう少し我慢してみ。」





どこに触れられても性感帯のようだった。

身体が小刻みに震えてしまう。



仰向けにされて乳房を揉まれる。

彼の指の間から出ていた乳首に彼の舌先が

触れると気持ちよさからクネクネと腰を動かしてしまう。。

クリトリスを触って欲しかった。


彼が乳首を捏ねるように舐めながら、ゆっくりと割れ目の上から撫でる。

掌でバイブレーションされると、私は静かにイッてしまった。





S「イッてしもたね・・・もっと気持ちよくなろか。」






そう言うとイッたばかりのクリトリスを彼の唇が吸ってきた。

腰が跳ねるように反応する。

いつもなら痛みを感じることが、優しい舌遣いにただ気持ち良くてずっと舐めていて欲しい気持ちになってくる。

中指をヴァギナに入れて、ゆっくりとGスポットを揺らされる。

脚に力が入り、腰が浮いてきた。

さっきよりも快感の波が大きい。

呆気なく身体を震わせてイッてしまうと、志賀さんは手首の拘束を解いてくれた。




肩で息をしながら、私は横向きで小さく丸くなった。


二十二歳 志賀さん(29)

雪を迎えに行った。

ニャアニャア鳴きながら足元にすり寄って来るのが可愛くて、キャリーには入れずに抱っこして帰って来た。

もうかなり大きく成長しているけれど、まだまだ子供だ。



部屋に帰るとホッとした。

スーツケースを開けて洗濯物を取り出す。

クリーニングに出さなければいけない物は一旦ハンガーに吊るした。

昨日受け取った紙袋の中身は大人のオモチャ箱でエッチなグッズが数種類入っていた。

「使わないな・・・」と思いながら、サイドボードの引き出しにとりあえず仕舞った。




夕食の買い物に行くついでにクリーニング店に寄ってもらうよう、志賀さんに声を掛ける。

帰宅すると現実に引き戻される。

実家にいつ行こうか・・・ぼんやりと考えていた。


旅行中の贅沢な食事で胃腸も身体も重かった。


「夜は何が食べたい?」



私が聞くと



「お粥とか。胃がもたれてる感じがすんねん。」


とナイスな返事が帰って来た。

今日は早めに寝たかった。



志賀さんがアイスココアを作ってくれた。

ソファーに座った彼の隣に座り、もたれ掛かった。

私はずっとモヤモヤしていた。

昨日のことがわだかまりとして残っていた。




「ねぇ、昨日のことだけど。何で私が朱莉さんのパパとあんなことにならなきゃいけなくなったのか説明して。」



引っ掛かっていたことを聞く。



「覚えてないんか?自分が頷いたんやって。それやのに、えらい嫌がって泣いてたから、あんまり分かってなかったんちゃうかな・・・とは思ってたけど。」



「嘘・・・」




「こんなことで嘘はつかへんよ。」




「私が頷いても、止めてくれたら良かったのに。何で志賀さんは私以外の人とキス出来んの?おかしくない?」




「・・・ごめんやで。男は生理的にダメなタイプやなかったらヤれるからな。っていうか、それってヤキモチか?」






私は黙ってしまった。

ヤキモチ・・・なんだろうか。

そうなのかもしれない。

いや、そうなんだろう。

でも、今はそんな風に聞いて欲しくない。




大体、私に志賀さんを責める権利なんてないだろう。私の方が酷いのだから。

分かっている。

分かってはいるけれど、猛烈に腹が立っていた。

朱莉さんとキスした。

タクオともジャスミンともキスする。

私は最低かもしれない。

でも、私は見ず知らずの何処の誰だか分からないどうでもいいような人とはキスしない。



彼に対しては、うまく伝えられそうになくて黙るより仕方なかった。



「そんなにイヤやった?」



そう聞かれて、私はその言葉に返事をしなかった。

黙ってキッチンに行き、夕飯の用意をした。

茶化すような言い方が無性にイヤで、イラついた。




志賀さんはお風呂の準備をしてくれた。



「一緒に入ろう。」



そう誘ってくれたけれど



「お先にどうぞ。」



と私は答えた。

彼は黙ってお風呂場に行ってしまった。

横顔がムッとしているように見えた。




可愛くない・・・自分でもそう思う。

私は雪を抱きながら、自分の可愛いげのなさに途方に暮れていた。

でも気持ちをどうやって整理すればいいのか分からなかった。



黙って一緒にお粥を食べて、片付けをして、お風呂に入った。

まだ8時前だというのに、タオルケットを持ってソファーで眠ろうとする。




志賀さんが



「ルル、こっちで一緒に寝よう。」



と言ってくれたけれど



「ソファーで寝る。」



と答えた。

背中を向けた瞬間に腕を引っ張られる。

ベッドに倒れ込むと、一瞬で抱き寄せられた。



「何が気に入らへんの?」



志賀さんが静かに言ってくる。



R「別に・・・」



S「もう仲直りしよ。俺、喧嘩はしたくないねん。」



髪にキスしてくる。



「やめて。」



私は頭をブンブン振って抵抗した。

志賀さんが大きな溜め息をつく。




「ルル、それくらいにしとかんと俺も怒んで。」



志賀さんがキスしてきた。

私は唇を固く閉じて抵抗した。



「セックスで誤魔化そうとしないで。」



私が言うと、彼は黙って私から離れた。





二十二歳 志賀さん(28)

キスをしながらスーツのズボンを脱いで貰う。汚してしまうと申し訳ない。



昨日タクシーを呼んでくれた高身長のボーイが冷えたシャンパンをサイドテーブルに置いて行く。

志賀さんはそれを口移しで私の舌の上に流し込んでくる。



もう少し酔いたい・・・そう思っていたら朱莉さんが桃のお酒を持ってきてくれた。




「二人で楽しんで。」




そう言うとオーガンジーのカーテンをサッと閉めてくれた。

周りが見えにくくなる。

と、言うことは私達も外からは見えにくくなっているのだろう。



「ルルは少しだけだよ。」 



私はシャンパングラス一杯分のそれを飲んだ。

スイッチが入る。キスをする。

脱がなくていいと言っていたのに、志賀さんが私のドレスの背中のホックを外していく。


ハーフカップの黒いサテンのブラとガーターベルト。

片足にショーツが引っ掛かっていた。


同時に私は志賀さんのシャツのボタンを外す。

彼の下着を取ると押し倒された。


乳首を口に含み、割れ目を撫でられる。

クリトリスがジンジンと熱くなってくる。

その後を追うようにヴァギナが温かい愛液を垂らし始めた。



まだろくな前戯も受けていないのに、すでに挿れて欲しくて仕方ない。

お酒のせいだろうか。

それともシチュエーションのせいだろうか。

広いベッドの真ん中で私は彼のぺニスをしごいてしまう。




「挿れて・・・」




そういうと




「もう?」





と驚いている。

思い当たる節があるのだろう。

私を引き寄せて耳許で知らせてくれた。





S「ルル、もうお酒は止めとこう。媚薬が入ってるんやと思う。」





R「私だけ?」





S「個人差あるから。俺は効きにくいタイプやけど、ルルは効きやすいんやな。」





目の前のカップルが狂ったように腰を振って悲鳴のような声をあげる。

異様な光景で動物のようだった。

恐怖しかない。



志賀さんが私の中にぺニスを沈めると私は自分で腰を動かしてした。

チカチカとした白い光が目の前で飛んでいる。

あっという間に私は背中を反らせてイッてしまった。



恥ずかしさと怖さで、彼にしがみつく。

彼が私に触れるだけで身体が震えて感じてしまう。

喘ぎ声が絶え間なく口から漏れて、周りの声に描き消されていく。

涙が零れる。




「落ちついて。大丈夫やから。」




彼が何度も囁くけれど、私の身体はガクガクと震えて止まらなかった。





「イヤ・・・イヤ・・・」





怖いのに、もっとして欲しくて彼の恥骨にクリトリスを押し付けてしまう。

汗で張り付いた髪をほどきながら、唇を吸われるとヴァギナから愛液が滴り落ちるのが分かった。




「ルル、可愛いよ。」





そう言いながら、唇が脇に吸い付き舌が上下に動いて嘗めていく。

気持ちがいい。

それは間違いなかった。

でも、怖かった。

タクオにイジワルされたことを思い出す。

気持ちがついていかないセックスはイヤだ。

私にとってセックスはスポーツじゃない。




中イキを繰り返すと、意識が遠退いていく。

フワフワとしながら、強い波が来ると浚われる。




「やめて・・・」




そう言いながら、自分から腰を振っていることは分かっていた。

口から涎が垂れていくのが分かる。

でも、それを自分で拭うことさえ出来なかった。

彼の舌が私の唇をなぞり、唾液を吸い取ってくれるのを待つだけだった。

ヒラヒラと揺れるオーガンジーの布をただ、見ていた。







「綺麗な身体だね。羨ましい。」






その声に現実に引き戻された。

目を開けると知らない男女が私を覗き込んでいた。

白髪の初老の男性と30歳くらいの女性だった。



その男性に後ろから抱き抱えられるようにして脚を開かされる。

乳房を揉みながら、耳を舐めて首筋に舌を這わせてくる。

頭が働かなかった。



志賀さんと目が合う。

私を見ながら、彼はさっきの女性とキスをしていた。

女性が積極的なのは誰が見ても明らかだった。




「イヤ・・・」





その言葉だけを繰り返す。

男性のトニックの匂いが鼻先をなでる。

彼から視線が外せない。

キスされそうになると私は頭を振って拒み続けた。クラクラした。





「彼はキスしてるよ?もっと気持ちよくなりたくない?」





ハスキーな掠れた声で囁かれても、私は断固として拒否した。

志賀さんの目の前でクリトリスを擦られる。痛かった。痛みで身を捩りながらも、私はイッてしまった。

ヴァギナに指を入れられてかき混ぜるように動かされる。



「穴が小さいねぇ。指2本でキツキツや。おチンポが入るかな?こんなに濡らして、温かくて気持ちいいよ。」




そんな風に言われると鳥肌が立った。

イヤなのに、私のあそこはズルズルに濡れて溢れていた。






気持ち悪い。






身体の自由が効かなくて、私はただ泣くだけだった。

泣きながら、志賀さんを見つめていた。

苦しそうな表情で、女性から離れると私の手を引っ張って抱き寄せられた。




「もう返して貰っていい?」





その男性に言うと





「圭の嫁さん、可愛いわ~。」





と笑う。



二人が出ていくと





「朱莉のパパや。俺の伯父さん。ほんま、ふざけた人やから。」





なんて言ってきた。

私は志賀さんの頬をブッた。

つもりが空振りしてしまった。

軽く避けられた。





S「イヤやった?自分が頷いたんやで。」





R「イヤに決まってるやろ、ボケッ。」





彼が笑う。




S「俺が他の人とキスしてんのもイヤやった?」





R「イヤに決まってるやろ、ボケッ。」





S「俺はルルがキスを拒み続けてるの見て嬉しかったけど。」





私は志賀さんの下唇を強く吸った。

馬鹿じゃない?と心の中で呟いた。



身体の感覚が急速に冷めて来るのが分かった。私は彼の腕時計を見た。

23時半だった。




日付が変わる前にお店を出た。

帰り際に背の高いボーイがお土産まで持たせてくれた。


朱莉さんには会えなかった。