Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

二十二歳 志賀さん(27)

朱莉さんのショップには500着近いドレスが並んでいた。

志賀さんは胸元が開いていない露出の少ないドレスを選んでいく。




昨日買って貰ったドレスは黒だった。

他の色を選びたい。

シャンパンゴールドのレースのが可愛いかったけれど、彼はロイヤルブルーのドレスを気に入っていた。

志賀さんに勧められて、シャンタン生地の鮮やかなブルーのワンピースを試着してみると肌が白く見える。

ハリのある生地は膝下を細く演出してくれた。

とても可愛いカクテルドレスだった。

私は彼の言う通りにロイヤルブルーのドレスを選んだ。

編みタイツとガーターベルトを付けてくれた。



朱莉さんが連絡してくれていたのだろう。

本当にプレゼントしてくれて驚いた。





フレンチレストランのフロアは創作イタリアンのビュッフェスタイルになっていた。

志賀さんと私は黒いマスクを受け取った。

男性用のはシンプルだったが、女性用のはキラキラとしたスパンコールと羽や蝶が装飾されていて素敵だった。

早速着けて入店した。

笑ってしまう。




私達は会費を払わずに入店させて貰っていた。



志賀さんに会費のことを聞くと




「アホみたいに高い。」




とだけ教えてくれた。



アホみたいに高いっていくらなんだろうか・・・

多分私の想像している金額よりも高いのだろう。





朱莉さんが私達に気づくと手招きしてきた。




「可愛い、可愛い。よく似合ってる。」




朱莉さんがドレスを褒めてくれた。

彼女は白のスパンコールがついたチャイナドレスを着ていた。

ムッチリとした女性らしい身体のラインを強調していてエロチックだ。

とても似合っていた。






朱莉さんと2階に上がると、昨日とは全く別の様相になっていた。

ステージが出来上がり、それを囲むようにソファー席、壁にはキングサイズのベッドが5つ置かれていた。

天井から吊るされた布がヒラヒラと揺れている。



DJブースには派手なモヒカンのお兄さんが立っていて音の調整をしていた。





「こっちは18時からやから。下で夕食を食べておいで。席は確保しとくから。」




そう言ってくれた。



シャンパンと前菜を取り分けて食べる。

少し濃いめの味付けにお酒が進む。



志賀さんは



「もう見なくてえぇんとちゃう?」



と私に言ってくる。



R「どうして?」



S「知らなくてえぇこともある。」



R「どうして?」



S「・・・やっぱ、変わってんな。普通の女の子は興味があっても、ルルみたいに見たいなんて言わへんよ。」



R「どうして?」



彼の顔を覗き込むと、呆れたように笑った。



「とにかく、俺から離れんといて。あっ、それとそのマスク似合ってんで。可愛い。」



私も笑ってしまった。




食事を済ませると2階に上がった。

大音量でテクノが流れて、ミラーボールが回っていた。

私はディスコには行ったことはなかったけれど、テレビで見た光景が実際に広がっていた。



朱莉さんはステージ正面のベッドに私達を案内してくれた。

靴を履いたままベッドに上がるのは抵抗があったけれど、志賀さんがそのままでいいと言うので従った。

ヘッドボードに凭れて胡座をかいて座ると太股を叩いて私を呼ぶ。

私が座ると横抱きにしてきた。



朱莉さんが笑っている。



「圭ちゃん、誰も取って食ったりせぇへんよ。」



志賀さんが煙草を切らしていることに気づく。


「煙草ある?」



朱莉さんに聞くと



「下に置いてあるから貰っておいで。」



と言われて



「ルルと一緒におってや。」



そう言い残して階下に降りて行った。





朱莉さんがベッドに腰掛けて腕を伸ばして来た。

吸い寄せられるように唇を重ねる。

ポッテリと量感のある唇は見た目通り柔らかくて気持ち良かった。

心臓が早打ちする。




「やっぱり。」




そう言って笑う。



彼女は私と舌を絡ませて軽く吸うと



「圭には内緒ね。」



そう言って笑った。



抗えなかった。

私は朱莉さんに魅力を感じていた。

自分から彼女の唇に舌を這わせた。

彼女の裸に触れてみたい・・・キスをしながらそう思っていた。

シロさんと初めてキスした時のような気持ちだった。

朱莉さんの親指が、私の唇を拭う。

彼女の口紅がついていたのだろう。

視線を合わせたまま、無意識に絡めた指を彼女がソッと外した。




志賀さんが帰って来た。




また最初の体勢に戻る。



「また後で。」




朱莉さんはステージ横に戻って行った。



人が流れ込むように集まって来て、みるみるうちに席が埋まっていく。




暫くすると部屋が暗くなり、ステージだけにスポットライトが当たる。

真っ黒なロングヘアのマスクを着けた女の子がステージでストリップを始めた。

流れるような踊りで赤いシースルーのワンピースを脱いでいく。

スパンコールのついた水着のようなブラを外すと、自分で胸を揉みながら脚をM字に開く。床を這うように身体をくねらせて、脚を上げてショーツを下ろして行くのを、観客が静かに見守る。



私は見とれてしまった。

綺麗だった。



小ぶりなバストだったが、乳輪と乳首はピンク色で肌の色は抜けるように白い。



「綺麗・・・」



私が呟くと志賀さんが顔を覗き込んでくる。



「ほんま変わってるな。」



そう言って小さく笑った。



色白の彼女が裸になると、次は褐色に焼けた肌の女の子が羽のついたゴールドのガウンを羽織って出てきた。

ビキニの形に焼けた肌が健康的でバストがものすごく大きい。

二人がステージでキスをして交わり始める。

大きく開いた脚の付け根からは、ヴァギナやお尻の穴まで丸見えだった。

二人とも陰毛がない。



「見せていいの?捕まらないの?」



素朴な疑問だった。



「そういう申請を出して許可を貰ってるから大丈夫。風俗は色々申請がいるんやで。」



志賀さんが教えてくれた。


最後は男性が出て来て二人が男性の身体に舌を這わせフェラチオをして、フィニッシュを迎えて終了した。




照明が一度落とされた。

再びスポットライトが当たる。

ステージにはお揃いの黒いベビードールを身につけた女の子達が10人程並び、ソファーに座った男性が手を取ってエスコートしていく。



「3P要員やな。」



彼が教えてくれた。

私達のベッドからはソファー席も他のベッドも丸見えだった。

大音響がジャズに変わると、それぞれがそれぞれにセックスを始めた。

マスクを付けているからだろうか。

みんな大胆だ。

全裸になり大きな声で喘いでいる女性がとても目立っていた。




彼のペニスが固くなってお尻に当たる。



「帰る?」



私が囁くと、唇を重ねて来た。

ストリップの刺激が小さな火種となり、私のアソコを熱くしていた。

でも、ここでするのは流石に躊躇する。

スワッピングパーティーとは乱交パーティーだ。

参加するのは、抵抗があった。



S「脱がなくて良いから、挿れさせて。」



R「イヤ。」



S「ルルも濡れてるやろ?」




言われたとおり、私は自分が濡れているのを認識していた。

でも、それとこれとは別の話だ。

それに「脱がなくてもいいから、挿れさせて。」って酷くない?

私は公衆便所じゃない。




志賀さんを見つめると彼も見つめ返してくる。




「我慢して。帰ろう?」



冷静に伝えて立ち上がろうとした私を力ずくで抱き締めて来る。

大体、乗り気でなかったのは志賀さんの方だ。

それがなんでこんな展開になるのだろう。


スカートの中に手を入れると私のショーツの紐を引っ張る。

ガーターベルトにテンションが上がって一番エロい紐パンを選んだことを後悔した。




「ルル・・・おいで。」



優しく言われると私は弱い。

ここで喧嘩しても朱莉さんに迷惑を掛け、彼とは気まずくなるだけかもしれない。

大体、こんなふうに志賀さんが私にお願いしてくることなんて殆どないのだ。

受け入れるべきのような気がした。




R「スワッピングはイヤ。絶対にイヤ。」




S「分かってる。」





私は彼に引き寄せられた。





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