二十二歳 志賀さん(25)
私はすぐに周りの事が気にならなくなった。
お酒の力は偉大である。
あと若さは偉大。欲望が理性に勝つ。
「ちょっと~。帰ってやりなはれ。」
振り向くと朱莉さんが立っていた。
「さすがに従弟のセックスは見たないわ~。」
と苦笑いだ。
私は顔が熱くなった。
「せっかく私が気に入る女子連れて来たんや。綺麗に帰って頂戴。で、また遊びに来てよ。」
朱莉さんが私の頬を撫でて言う。
志賀さんは珍しく舌打ちしていた。
「えぇとこやったのに・・・」
そう言うと私を横抱きで持ち上げる。
朱莉さんが私のパンプスとバッグを渡してくれた。
背の高いボーイが
「タクシー来てます。」
そう声を掛けてくれると、エレベーターに乗って降りた。
「ルルちゃん、またね。絶対また来てね。何なら、明日はランチしよっ。ご馳走するわ。」
志賀さんごとハグしてくる。
私は彼女のことを好きだと思った。
志賀さんは私を抱えたまま、タクシーに乗った。
「明日、ホテルのロビーで11時に。」
志賀さんが朱莉さんに伝えた。
行き先を告げると、タクシーが動き出す。
R「朱莉さんって綺麗やね。」
S「そうかな?性格は男みたいやで。」
R「めちゃくちゃ綺麗よ。仲良くなりたい。」
S「そうなったら、俺も嬉しいわ。」
タクシーから降りると私は自分で歩いてみることにした。
立てなかった・・・
仕方なくまた抱っこして貰う。
何か可笑しくて笑ってしまった。
朝にあんなことがあって私は落ち込んでいたはずだった。
それが半日後には大阪にいて美味しいフレンチを食べ、同伴喫茶でセックスしようとして止められ、私の脚は一反木綿。
リッツ・カールトンのロビーで抱っこされている。
アホみたいだった。
志賀さんには申し訳なかったけれど、アホみたいで笑いが出てしまう。
そんな私に彼が優しいことが幸せだった。
S「一反木綿さん、さすがに重くなってきましたよ。」
R「申し訳ないです。一反木綿、一旦降りましょうか?」
S「しょーもなっwでもそうして頂けるとありがたい。」
降りても一人で立てないので、結局抱っこちゃん人形のように志賀さんの首にしがみつき、脇下から持ち上げて貰うおかしな体勢になってしまった。
私は笑い続けた。
達の悪い酔っぱらいだった。
志賀さんは一緒に笑ってくれていたけれど・・・
多分私が変だから笑ってたんだろうね?
きっとそうだよね?
それしかないよね?
部屋に入るとゆっくりとベッドに降ろしてくれた。
そのままキスをする。
中途半端な所でお預けを食らったせいで欲求不満状態だった。
ドレスを脱ごうとした私に志賀さんは
「そのままで。」
と言ってくる。
「試着の時点からムラムラしてた。スタッフの男の子の目線がルルのバストに一点集中やったし・・・下乳が特にエロかった。」
ドレスの上から乳房を強く揉んでくる。
「綺麗な雫型のおっぱいやもんな。」
私のおっぱいの形は十代の時はまん丸のお椀型だった。
それが今は雫型に変わっている。
痩せて胸元の上部分が無くなったからかもしれない。
志賀さんは私のおっぱいの形が好きらしい。何かあると事ある毎に褒めてくれた。
「食事中も早く帰ってやりたいしか考えてなかったし。中坊みたいやったわ。」
私は酔っているせいか敏感だった。
気持ち良さに吐息と声が漏れてしまう。
ドレスとショーツを脱がされ、乳首を吸われる頃にはヴァギナがトロトロに熱く濡れていた。
キスをしながら、志賀さんのベルトを外す。シャツを脱がして身体に舌を這わせてキスをする。
彼の下着を脱がせてぺニスを口に含んで濡らした。
上になって腰を沈め、上半身を重ねる。
キスをする。
動かなくても私の膣が彼を締め付けているのが分かる。
気持ちいい。
「ルル、愛してるで。」
急に志賀さんが言う。
私は彼の唇を吸った。
私の腰を掴むと揺らすように、動かし始めた。
クリトリスと中を同時に刺激されると甘い声が出てしまう。
彼が身体を起こすと抱き締め合いながら、キスをした。
イキそうになると押し付けるようにぺニスを出し入れされる。
私の乱れた息が部屋に響いていく。
「イヤ・・・イキそう・・・」
背中を反らせてイッた後も志賀さんに突かれ続けた。
シーツを掴んで逃げようとしても、彼は私を引き寄せて逃がしてくれなかった。
間接照明が視界の端でぼんやりと揺れる。
愛されている実感があった。
胸の谷間を伝う汗を彼が吸い取り、唇を重ねた。
抱え込まれて私の爪先が目の前で揺れる。
奥まで届いたぺニスが私のいい所を規則正しく擦るとたちまち私を白い波がさらっていく。
内腿はずっと震えていた。
苦しくて、息が出来ない。
それでも、必死で舌を絡めた。
「もう・・・無理かも・・・」
キレギレに伝えると、彼はコンドームを着けながらヴァギナから溢れた愛液を啜る。
舌がクリトリスを捏ねるように押してくる。腰が勝手に反ってしまう。
私は彼の首に腕を絡ませた。
ズルズルに濡れたシーツは大きなシミになっていた。
志賀さんとしてここまで濡れたことはなかった。
生温かい愛液がグチュグチュと音を立てて白濁して肛門へと流れ落ちる。
脇から乳首を吸われ始めると限界だった。
白い光が弾け、全身を震わせて私はイッてしまった。
志賀さんのぺニスが入ったまま、肩で息をしながら私達は唇を重ねた。
満たされている気がした。
幸せだった。