Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

二十二歳 志賀さん(28)

キスをしながらスーツのズボンを脱いで貰う。汚してしまうと申し訳ない。



昨日タクシーを呼んでくれた高身長のボーイが冷えたシャンパンをサイドテーブルに置いて行く。

志賀さんはそれを口移しで私の舌の上に流し込んでくる。



もう少し酔いたい・・・そう思っていたら朱莉さんが桃のお酒を持ってきてくれた。




「二人で楽しんで。」




そう言うとオーガンジーのカーテンをサッと閉めてくれた。

周りが見えにくくなる。

と、言うことは私達も外からは見えにくくなっているのだろう。



「ルルは少しだけだよ。」 



私はシャンパングラス一杯分のそれを飲んだ。

スイッチが入る。キスをする。

脱がなくていいと言っていたのに、志賀さんが私のドレスの背中のホックを外していく。


ハーフカップの黒いサテンのブラとガーターベルト。

片足にショーツが引っ掛かっていた。


同時に私は志賀さんのシャツのボタンを外す。

彼の下着を取ると押し倒された。


乳首を口に含み、割れ目を撫でられる。

クリトリスがジンジンと熱くなってくる。

その後を追うようにヴァギナが温かい愛液を垂らし始めた。



まだろくな前戯も受けていないのに、すでに挿れて欲しくて仕方ない。

お酒のせいだろうか。

それともシチュエーションのせいだろうか。

広いベッドの真ん中で私は彼のぺニスをしごいてしまう。




「挿れて・・・」




そういうと




「もう?」





と驚いている。

思い当たる節があるのだろう。

私を引き寄せて耳許で知らせてくれた。





S「ルル、もうお酒は止めとこう。媚薬が入ってるんやと思う。」





R「私だけ?」





S「個人差あるから。俺は効きにくいタイプやけど、ルルは効きやすいんやな。」





目の前のカップルが狂ったように腰を振って悲鳴のような声をあげる。

異様な光景で動物のようだった。

恐怖しかない。



志賀さんが私の中にぺニスを沈めると私は自分で腰を動かしてした。

チカチカとした白い光が目の前で飛んでいる。

あっという間に私は背中を反らせてイッてしまった。



恥ずかしさと怖さで、彼にしがみつく。

彼が私に触れるだけで身体が震えて感じてしまう。

喘ぎ声が絶え間なく口から漏れて、周りの声に描き消されていく。

涙が零れる。




「落ちついて。大丈夫やから。」




彼が何度も囁くけれど、私の身体はガクガクと震えて止まらなかった。





「イヤ・・・イヤ・・・」





怖いのに、もっとして欲しくて彼の恥骨にクリトリスを押し付けてしまう。

汗で張り付いた髪をほどきながら、唇を吸われるとヴァギナから愛液が滴り落ちるのが分かった。




「ルル、可愛いよ。」





そう言いながら、唇が脇に吸い付き舌が上下に動いて嘗めていく。

気持ちがいい。

それは間違いなかった。

でも、怖かった。

タクオにイジワルされたことを思い出す。

気持ちがついていかないセックスはイヤだ。

私にとってセックスはスポーツじゃない。




中イキを繰り返すと、意識が遠退いていく。

フワフワとしながら、強い波が来ると浚われる。




「やめて・・・」




そう言いながら、自分から腰を振っていることは分かっていた。

口から涎が垂れていくのが分かる。

でも、それを自分で拭うことさえ出来なかった。

彼の舌が私の唇をなぞり、唾液を吸い取ってくれるのを待つだけだった。

ヒラヒラと揺れるオーガンジーの布をただ、見ていた。







「綺麗な身体だね。羨ましい。」






その声に現実に引き戻された。

目を開けると知らない男女が私を覗き込んでいた。

白髪の初老の男性と30歳くらいの女性だった。



その男性に後ろから抱き抱えられるようにして脚を開かされる。

乳房を揉みながら、耳を舐めて首筋に舌を這わせてくる。

頭が働かなかった。



志賀さんと目が合う。

私を見ながら、彼はさっきの女性とキスをしていた。

女性が積極的なのは誰が見ても明らかだった。




「イヤ・・・」





その言葉だけを繰り返す。

男性のトニックの匂いが鼻先をなでる。

彼から視線が外せない。

キスされそうになると私は頭を振って拒み続けた。クラクラした。





「彼はキスしてるよ?もっと気持ちよくなりたくない?」





ハスキーな掠れた声で囁かれても、私は断固として拒否した。

志賀さんの目の前でクリトリスを擦られる。痛かった。痛みで身を捩りながらも、私はイッてしまった。

ヴァギナに指を入れられてかき混ぜるように動かされる。



「穴が小さいねぇ。指2本でキツキツや。おチンポが入るかな?こんなに濡らして、温かくて気持ちいいよ。」




そんな風に言われると鳥肌が立った。

イヤなのに、私のあそこはズルズルに濡れて溢れていた。






気持ち悪い。






身体の自由が効かなくて、私はただ泣くだけだった。

泣きながら、志賀さんを見つめていた。

苦しそうな表情で、女性から離れると私の手を引っ張って抱き寄せられた。




「もう返して貰っていい?」





その男性に言うと





「圭の嫁さん、可愛いわ~。」





と笑う。



二人が出ていくと





「朱莉のパパや。俺の伯父さん。ほんま、ふざけた人やから。」





なんて言ってきた。

私は志賀さんの頬をブッた。

つもりが空振りしてしまった。

軽く避けられた。





S「イヤやった?自分が頷いたんやで。」





R「イヤに決まってるやろ、ボケッ。」





彼が笑う。




S「俺が他の人とキスしてんのもイヤやった?」





R「イヤに決まってるやろ、ボケッ。」





S「俺はルルがキスを拒み続けてるの見て嬉しかったけど。」





私は志賀さんの下唇を強く吸った。

馬鹿じゃない?と心の中で呟いた。



身体の感覚が急速に冷めて来るのが分かった。私は彼の腕時計を見た。

23時半だった。




日付が変わる前にお店を出た。

帰り際に背の高いボーイがお土産まで持たせてくれた。


朱莉さんには会えなかった。




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