Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

短大入学 一目惚れ⑪

「彼女と別れた。」


そう言ったよね?



えっ?

いつ?

どうして私にそんなこと言うの?


私の頭の中はパニックだった。

私は黙っていた。

何を言えば良いのか分からなかった。



「元々うまくいってなかったんだ。彼女が就職して、色々なことが噛み合わなくなっていて。で、今日話し合って別れた。」



『そうですか。』



「他に好きな子が出来たのか?って、言われた時に気づいちゃってさ。俺、ルルちゃんのこと好きだって。初めて会った時から気になって目で追ってたんだよね。」



とシロさん。



「今、みんな彼女と呑んでる。姉御肌でみんなから慕われてる人だから。」



『そうですか。』


と私。


「どうしても会いたくなってさ。気持ちも伝えたかった。好きだ。」


と彼。



それからは沈黙・・・

ずっと沈黙・・・



私には免疫がない。

男の人と二人っきりで部屋で会うことも、こんな風に告白されたこともない。


だから、本当にどうしたら良いのか分からなかった。


ふと、視線を投げ掛けたゴミ箱にピンクの歯ブラシが捨ててあった。


それを見て、私は


『もう帰ります。』


とシロさんに伝えた。


ピンクの歯ブラシが私に出ていけと言っているようだった。


彼女の歯ブラシに私は負けた。

写真の彼女の顔がグルグルと頭の中で回っていた。



短大入学 一目惚れ⑩

夜、銭湯に行った。


私のアパートにはお風呂がなかった。

大家さんの家のお風呂に入れたけれど、大家さん家族が入った後に入ることに抵抗があり、銭湯やジャスミンの部屋のシャワーを借りていた。

部屋は男子禁制のアパートだった。



帰って来たら、アパートの前にシロさんが1人で立っていた。


「良かった。部屋の電気が消えてたから、ジャスミン家かと思ってた。」


と彼は言った。


私はお風呂上がりの部屋着で、それがとても恥ずかしくて俯いてしまった。


顔が見れなかった。


「ちょっといい?」


と言われたけれど、着替えたかったので少し待って貰えるかと聞いた。


「コンビニで待ってる。」


そう言って彼は道路を渡って行った。



ドキドキしていた。

心臓の音が聞こえるんじゃないか?

そう思うくらいドキドキしていた。


急いで着替えて、コンビニに向かって走った。




シロさんは雑誌を立ち読みしていた。

私を見つけると、すぐに外に出てきた。


「寒いね。ちょっと話したいから、俺の部屋に来ない?」


と言う。


私は頷いて、並んで歩いた。


シロさんは何にも話さなかった。

ただ、私の歩調に合わせて彼の部屋に向かう道を黙って歩くだけだった。


抜けるように白い肌と、柑橘系のトワレの匂い、ひんやりとした夜風。


私の鼓動だけが騒がしくて、少し泣きそうになってしまった。





黙って10分程歩いた。

彼の部屋は黒のパイプベッドと黒いテーブルが置かれたシンプルな部屋だった。


「上がって。」


そう言うと、お湯を沸かして温かい紅茶を入れてくれた。


マグカップを持ち、ベッドに腰掛けている彼が口を開いた。


「彼女と別れた。」


そう言った。




短大入学 一目惚れ⑨

新歓コンパが開催された。


その頃流行っていた『ねるとん紅鯨団』の真似をした出し物が行われた。


入場の際に番号が記入された三角クジを引き、ランダムに読み上げられた番号の一年生女性が壇上に上がり、男性からの告白を受けると言うものだった。



はい。

まさかの。

私、ビンゴでした・・・



一年生と二年生男子10人

一年生女子10人


彼氏がいる女子二人が辞退し、追加で二人が入りました。


男性の自己PR的な出し物と、女性への質問が終わった後に一輪のバラの花を差し出しての告白タイムへ。



えぇ。

お察しの通り。

和巳君。


私の前に来ましたよ(;TДT)


飲み会以来、私は彼を避け続けてたので気まずいったらありゃしない。


「初めて会った時に運命感じました‼一目惚れですっ‼付き合って下さい‼」




( ´゚д゚`)アチャー

( ´゚д゚`)アチャー

( ´゚д゚`)アチャー



断ろうと思った、その時。


「ちょっと待ったーっ‼」


の声が・・・


走って来たのは竹下君。

とても18歳には見えない。

老けすぎている竹下君。


「僕とディズニーランドに行きましょう‼宜しくお願いしますっ‼」


とバラを差し出された。


私、速攻で


「ごめんなさいっ‼」


したあるね。


シロさんのことがなかったとしても、この二人は違うっ・・・と私の中で結論出てました。


和巳君は私のこと睨んでたわ。

こればっかりは、仕方ない。

だって全然好きじゃない。

むしろ嫌いだった。



ちなみに竹下君。

何故、竹下君かというとw

中一の時に初めて夢精した彼。

その時夢に出てきて、彼のぺニスを刺激してくれた相手が竹下景子だったらしい。

おばさんやんっ‼とみんなから笑われていた。

だから、彼は竹下君になりました。



アハッ( ≧∀≦)ノ






そして、その日の夜に大事件が起きます。