ジャスミンが校門で待っていてくれた。
「何だって?ルル、何かしたの?大丈夫?」
彼女はすごく心配してくれた。
私は
「シロさんに色仕掛けするなって言われたわ。」
と正直に言ってみた。
「えぇーー―っ‼」
とジャスミン。
「ルル、シロさんのこと好きなのっ?」
ってか、気づいてなかったんかいっ‼
「うん。多分。あっ、昨日は送ってもらっただけだからね。年上の彼女がいるみたいよ。」
小さな嘘をついた。
寄り道したことは、言いたくなかった。
シロさんも誰にも言わないような気がした。
秘密にしておきたかった。
「いつから好きなの?まだ知り合って3日じゃん。やっぱさ、一目惚れ?」
とジャスミンは早口で話している。
「うん。多分。何か懐かしい感じがしたから。知ってるような感じ?まっ、知らないんだけどさ。でも、彼女がいるなら仕方ないわ。」
自分に言い聞かすように、ジャスミンに話していた。
急にジャスミンが笑った。
彼女は本当によく笑う。
早口で喋る癖も、サラサラのストレートのロングヘアも、黒ブチのメガネも私はとても好きだと思った。
「ルル、好きでいるのは自由だよ✨」
あっ、八重歯も可愛い。
私はそう思いながら、ジャスミンを見つめて頷いた。