Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

二十一歳 志賀さん(18)

私とタクオは3日に1度くらいの頻度で話していた。

他愛もない話だったり、テレフォンセックスしたり・・・だった。


私の性欲は強いのか?問題に関しては特定の人にだけ強いという結論を出した。


私と志賀さんの関係には



「うまくいってるならそれが一番だよ。」



と言っていた。



志賀さんと私は喧嘩することもなく、仲良く過ごしていた。

彼は優しかったし、私を怒らせるようなことはしなかった。



私は




志賀さんが浮気するんじゃないか?



とか



他に好きな人が出来るんじゃないか?




とかで喧嘩を吹っ掛けることはなかった。

だから、志賀さんには変わっていると言われた。

普通の女性はそういうことで好きな人と喧嘩するらしい。





無駄な喧嘩はしたくなかった。




それはうちの母親に依るところが大きいのかもしれない。



意見の相違があったり、気に入らないことがあるとヒステリーに叫び、それが収まると次は無視。

こちらが謝るまで、いや謝っても自分のやり方優先で攻撃して、思い通りに操作しようとする。




私はそんな母親が苦手だった。




「あなたは勝手で何も話さない。」



と言われ続けていたけれど



「話さないのではなく話せない。」



と思っていた。


話すだけ無駄だと、それまでの色々で学んでいた。

だから、志賀さんのことも話していなかった。



そんなこんなで私は喧嘩が嫌いだ。

感情で言い合いをしても解決には繋がらないと思っていた。

その点志賀さんは細かいことは気にしないおおらかさがあって私を安心させてくれたし、喧嘩するようなこともなかった。



ただ、たまにリクエストはしてきた。

志賀さんは私の化粧が濃いと嫌がった。

私はハッキリした顔立ちでどちらかと言うときつく見られる。

だから普段はファンデーションに眉尻を足して、マスカラ、薄い色のリップクリーム程度のメイクだった。

きちんと化粧すると、夜のお姉さんに傾いてしまう。

ただ、その頃はハッキリした色の海外ブランドの口紅が流行っていた。

お土産で戴くこともあって、そんな時はお礼を兼ねて使うようにしていた。


赤やショッキングピンク、鮮やかなオレンジの口紅を付けていると、遠慮がちに


「いつもの方がいいよ。何ならスッピンでいい。」


と言ってくる事が2~3回あった。



私自身に拘りがあった訳ではないので、そこは気を付けるようにした。

所詮は、お化粧自体を身だしなみの1つくらいにしか思っていなかったし、嫌がる人がいるならしなくていいと思っていた。



そんな感じで私達二人の仲はうまくいっていた。



七月の末に母親から呼ばれて階下に降りると、テーブルの上にお見合い写真が並べられていた。


全部で5人。

写真に写る男性はみんな結構な年上に見えた。


「もうそろそろ結婚を考えないと。すぐに行き遅れになってしまうからね。」


と言う。


母親が贔屓にしている呉服屋さんにお願いして集めて貰ったお見合いだと言う。



「片っ端から全員に会ってや。」



彼女の声には命令の色が滲む。



「いくつなん?この人達。」



デブとハゲのオンパレードだった。

清潔感が全くない。

一人に関しては写真なのにダラダラの汗が

写っていた。



「30歳~42歳や。」



私は黙ってしまった。

22歳の自分からすると、30歳でもオッサンだった。

その上をいく42歳なんて親にしか見えなかった。

わざと大きな溜め息をついた。




それを聞いて



「全員医者や。結婚相手は医者か弁護士にしてや。その為に短大行かしてあげたんやから。」


と捲し立てられる。



「何で医者か弁護士なん?」



出来るだけ静かに聞いてみる。



「お金よ、お金。結婚して家庭を持ったら、愛だの恋だのなんてすぐに消えてなくなるから‼大事なのはお金や。お金があれば我慢できることはいっぱいあるで。」



「じゃあ、相手がお金持ちなら良いわけ?」



「そうや。後は家柄な。変な家はあかんで。」



出そうになった溜め息を私は飲み込んだ。

うちの母親はどこを目指しているのだろうか。

変な家って何やねん、とも思っていた。




私は母親に志賀さんのことを話すかどうか悩み始めた。

まだ先でいいと思っていたけれど、紹介するなら早い方が良いような気がする。

タイミングだけは間違えないようにしなければならない。



私はタクオとジャスミンに相談した。

うちの母親の性格は前々から話していた。

二人とも志賀さんを紹介した方がいいとアドバイスをくれた。



二十一歳 志賀さん(17)

志賀さんの部屋で雪と遊んで過ごした。

汚してしまったシーツを洗って干す。

気持ちのいい風がベランダから入って来る。

雪を抱っこして外を見ていた。




「なぁ。結婚せぇへんか?」



志賀さんが言って来た。



「一年経ったら考えようって言ったじゃん。」



私が言うと



S「せやけど・・・俺は今日にでも結婚したい。」




R「お互いのこともっと知ってからのがいいよ。」




S「けどな、自分、何にも俺のこと聞かへんやんっ。」




R「聞いてるよ。何人と付き合ったの?とか。」




S「そんなんどうでもえぇことやん。」




R「じゃあ、志賀さんは私のこと知ってるの?別に何も聞かないよね?」




S「聞いて欲しいん?」




R「欲しくない。って言うか私は話すようなことあんまり無いかも。」




S「聞いたら教えてくれるんか?」




R「うん。」




S「あのゲイの友達とシタことあんの?」




R「ある訳がない。」




自分でも驚く程、即答していた。

志賀さんの顔を真っ直ぐに見て、私は答えた。



S「じゃあ、ルルが一方的に好きなだけ?」




R「好きな人は別。」




S「誰?」




R「前の彼氏。」




S「ほんまに?今は?」



R「ほんとに。今は志賀さんと付き合ってるでしょ。」




S「それは答えになってない。」




R「好きだから付き合ってるんじゃないの?」




S「俺を?」




R「うん。」




S「マジ?」




R「面倒くさい人やね。」




そう言うと志賀さんは笑った。



私は志賀さんの隣に座った。

ソファーの座り心地がいいなぁ、と思っていたらカッシーナだと言っていた。


彼の唇を舐めて吸うとチュッと音がする。

チューって誰が言い始めたんだろうと思いながら、キスを繰り返した。

キスをしているとしたくなってしまう。



R「したい。」




S「マジで?」




R「マジで。」




S「ルルって性欲強い?」




そう言われて考え込んでしまった。




R「強いのかな?」




S「いつもそんな感じやったら強いんちゃうの。前の彼氏はどうやったん。」




R「1日1回かな。週に2~3回くらい。」




S「毎日したかった?」




R「そんなことはなかった。」




S「ふーん。じゃあ、自分ですることとかあんの?」




R「えっ?」




S「オナニーすんの?」




R「そんなん、せんわっ‼」




顔が熱くなって赤くなってるのが分かる。



S「ふーん。するんや。」




R「せんっ。」




S「ほんまは?あんたが普通に方言出る時は狼狽えてる時やで。えぇやん。するんやろ?」




R「しないって言ってる・・・」




S「ふーん。なぁ、して見せて・・・」




R「イヤ。」




志賀さんはキスしながら、私のワンピースを脱がした。

ニーハイソックスも脱がされる。


おニューのピーチオレンジの総レースの下着を見て




「似合ってる。」





と言ってくれた。




身体のアウトラインを掌で撫でていく。

床に移動して足に舌を這わせてくる。指を口に含んで吸引しながら刺激される。

指先で内腿を撫でられると、濡れてくるのが分かる。



「んっ・・・」



声が漏れると



「ほら、自分で触ってみて。」



と優しく言ってくる。

私が首を振ると舌先で内腿を舐め、ショーツのラインギリギリを掠められる。


我慢できずにブラの上から胸を揉んでしまう。

乳首にブラが擦れると吐息が漏れる。

ブラをずらして親指で乳首に触れ、摘まむと声が出てしまう。

息が荒くなってくる。



「んっ、はぁ・・・」



ショーツの上から割れ目を撫でるとクチュと音がした。

恥ずかしさで顔が熱い。




「濡れてるやん。可愛い。」




志賀さんに言われて、目を閉じる。




「ちゃんと俺を見てして。」




と言ってくる。

彼の顔を見ながら、クリトリスに触れて指を動かす。

直接触りたくなって、ショーツに手を入れてしまう。

彼は私のショーツを脱がして脚を広げて来た。

恥ずかしさで脚を閉じようとすると膝を押さえられる。




膣口から愛液を掬って指を濡らすとクリトリスに滑らせる。



「あっ・・・あっ・・・んっ。」



声が我慢できなくなって、脚に力が入り始めるとあっという間にイッてしまう。

そこを志賀さんの舌が舐めた。


反射的に



「イヤッ。」



と言うと



「指は入れへんの?」



と返してくる。




一度クリトリスでイクとヴァギナへの刺激が欲しくなる。

欲しくなっても指を入れてる所なんて見られたくなかった。

彼の手が私の手に重なると割れ目の上から撫でるように導く。




「すごく濡れてるから、指も簡単に入っちゃうよ。」




ソッと私の中指を押してヴァギナに埋めると



「動かして。」



と囁く。

温かい膣壁が私の指を圧迫する。

ゆっくりと指を動かした。ヌチャと音がする。



「んっ・・・イヤや・・・見ないで。」



私が言うと



「見たい。」



と言われる。



Gスポットに指を引っ掛けて揺らすように刺激する。

吐息が早くなり、声が出てしまう。

ヌチャヌチャといやらしい音を出しながら、愛液が会陰を伝うのが分かる。

彼を見つめながら指を動かすと下腹部がフワフワし始める。

背中を反らせ、恥骨を上げるようにして私がイクと、下着を脱いで志賀さんは私の口にぺニスを寄せて来た。



舌を伸ばして唾液で濡らす。

亀頭を口に含んで吸うとピクンと動く。



「中で出さないから、着けへんで大丈夫?」



と聞いて来た。



私が頷くとそのままゆっくりと入ってくる。




「ルル、可愛いな。あんなふうに自分でするんや。やっぱりスケベやな。」




耳に唇をつけて囁かれると、私は首を振って否定した。

雪が床でシャーシャー言っている。




「ダメ・・・イキそう・・・」




志賀さんの首に腕を回してしがみつくとキスをしながらイッた。

同時に彼の精液がお腹に跳んだ。


志賀さんは私が動けるようになるまでキスしながら髪を撫でてくれた。

私は手を伸ばして雪を抱き寄せた。




「甘い匂いがする。」




志賀さんが私に言う。

匂いは自分でも分かるくらいだった。

内腿はズルズルに濡れていた。




二十一歳 志賀さん(16)

雪をケージに入れる。

十分に遊んであげていたせいか、ベッドで丸くなって寝ようとしていた。



私をベッドの前に立たせると志賀さんがバスタオルを外す。


キスをしながら、彼の膝の上に座った。



「綺麗や。」



と言われて顔が熱くなる。

抱き合って長いキスをする。


濡れ始めたのが分かる。

私の身体に舌を這わせてくる。


薄ピンクの乳首が勃ち始めても彼はそこを避けて唇で乳房を吸う。

溜め息のような吐息に声が混じり始めるとやっと口に含んでくれた。


志賀さんとのセックスは身体を重ねる毎に良くなっていくセックスだった。


どうやったら私が濡れるのか?を彼は学習して実践してくれる。


舌の強さや指の動かし方、体位も私が気持ち良くなれるように変えてくれているのが分かった。


私が気持ちよさから声を漏らすと喜んだ。


可愛い人だと思う。


フェラチオされるのはあまり好きじゃないと言っていたけれど、私は出来るだけしてあげたかった。

志賀さんはしつこいくらいに丁寧に私の性器を愛撫してくれる。

そのおかげで私は痛みを感じることがなかった。


そのお返しの気持ちと、フェラチオされている彼の反応が好きだった。

少し苦しそうに吐息を洩らされると、子宮がキュンと疼く。

私はSなのかもしれない。






時間を気にしなくていいセックスは久しぶりだった。

普段は時計をチラ見して時間を気にしていた。

でも今日はそれがない。





ベッドの上で身体を重ねてお互いをまさぐるように抱き合う。

ずっとキスをしながら腰を動かした。


抱き抱えられるようして深く入ったぺニスに私の気持ちいい部分を擦られると、段々と身体に力が入る。


ゲージで雪が鳴いている声が遠くに聞こえた。


身体を震わせてイッてしまった私を志賀さんのゆっくりとした腰の動きが突き続ける。



「イヤ・・・」



そう言うと



「大丈夫やで。」




と唇を吸われた。


内腿はベッタリと濡れていて、膣の中が凄く熱い。

膣壁が彼のぺニスをキュウキュウと締め付けるのが分かる。




「イヤ・・・イッちゃう。」




と甘えた声が出てしまう。

黙ったままキスを続ける彼の顔を見つめながら私の意識が飛んでいく。

白い波が何度も私を浚っていった。


小さく丸くなって膝を抱えた。

志賀さんが雪を出してくれた。

私を後ろから抱くように横になると腕枕をしてくれる。

彼の指先が私の脇腹を撫でていく。

雪が私の鼻を前肢でつついてくる。

ソッと撫でてあげると丸くなって眠り始めた。

幸せだった。



志賀さんともっとしたい。

そう思い始めていた。


裸の身体を寄せ合って私達は眠った。





目覚めると朝勃ちしている彼のベニスを濡らして腰を沈めた。




「起き抜けに自分で挿れた女は初めてや。」




と言われて笑ってしまった。




「31分の1の確率やね。」




私が言うと彼も笑っていた。


威嚇を始めた雪を抱っこしながら、私は腰を揺らした。

抱っこすると大人しくなる。

でも、思い直してバスタオルを巻いてから雪をケージに入れに行き、朝ごはんと水をあげた。




志賀さんがケージの横で私を押し倒してくる。

冷たい床が背中に触れて声が出てしまう。唇を塞がれそのまま抱き合った。

雪がシャーシャー言いながら、私達を見ていた。



初めの頃とは比べ物にならない程、私は濡れた。



「めっちゃ濡れてる。」




志賀さんに囁かれると恥ずかしさで顔が見れなくなる。

白濁した愛液がお互いの陰毛を濡らしているのを見ると吐息が漏れる。

クリトリスと中を同時に刺激されると背中を反らせてイッてしまった。


乳首を吸われて舌先で捏ねられると痺れたような感覚が広がる。



「もっとして・・・」



そう言うと志賀さんは私を持ち上げた。


入れたままの駅弁状態で抱えられる。

ベッドに下ろされ、腰を動かされた。

規則正しい動きで私をついてくる、

暫くして白い光が広がり始めると、私は志賀さんにキスをせがみ、全身を痙攣させてイッてしまった。




「ルルでも甘えることあんねんな。可愛いな。」




汗で張り付いた髪を鋤いてくれながら、志賀さんが言う。





S「普段は全然やけど。もっと甘えて欲しいって思ってるんやけど。」




R「甘えてるよ。」




S「いつ?」




R「普段から。」




S「あれで?」




甘えるって・・・どういうことやねん。


そう思った。





フライパンでホットサンドを作る。

飲み物はインスタントのカップスープを入れた。

志賀さんは喜んで食べてくれた。



似合わないアラレちゃん眼鏡が可愛くて笑ってしまう。




「何やねん。」



と拗ねたように言われても笑い続けた。




ふと思い出して私は志賀さんに聞いてみる。



R「初めてのデートでホテルに行った私のことヤリマンだと思わなかったの?」




S「ヤリマンって・・・自分のことそんなふうに言わんので。」




R「じゃあ、ビッチ?イエローキャブ?」




S「それも止めなさい。思わへんかったよ。でも、俺は遊ばれてんのかなぁ~とは思った。」





R「思ってるやん。」




S「あんたさ、自分で自分のこと全然分かってへんな。ルルってめっちゃ品があんねんよ。だから、一回目のデートでホテルに行くようには絶対に見えへんし、朝から男のちんちんに自分で座るようには見えへんねん。」




R「それって誉めてくれてるの?」




S「当たり前やん。」




R「何で周りに言わなかったの?」




S「好きやったし・・・それにラブホ出る前にベッドを綺麗に整えてタオル畳んで重ねてから出たやろ?ちゃんとしてる子なんやと思った。」




R「普通じゃない?」




S「普通なんかな?でも、俺はそういう子知らんで。」




R「30人としてても?」




S「30人としてても・・・もうそれ良くない?やめて欲しいわ。」




私は笑ってしまった。

そういうことを考える志賀さんの方がちゃんとした人だと思った。