Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

二十歳 ジャスミンとタクオ(53)

結局、我慢出来なくなって私達はセックスした。

キスしながら、湯船にお湯を張る。

シャワーで浴室を温めた。

お互いの身体を確認するようにまさぐり、舌を這わせた。


昨日よりも経血は少なかった。

私の生理は2~3日で終わる。

早く終わればいいのに・・・そう思った。


浴室の鏡の前に立たされ、セックス中の自分の顔を初めて見た。

恥ずかしさで全身が熱くなる。

だらしなく開かれた唇からは喘ぎ声が漏れた。



湯気に包まれ、ピンク色に染まった乳房がタクオの動きに合わせて跳ねるように揺れていた。



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タクオは一旦着替えに帰った。


「今夜も泊まってもいい?」


遠慮がちに聞いてくる。


「泊まって欲しい。」


と言うと鼻先にキスをして部屋から出て行く。



ジャスミンとも会いたかった。

明日はランチに誘ってみよう、そんなふうに考えていた。




タクオと一緒に歩いて店に向かう。

手を繋いで歩いた。


途中で竹下君に会った。

眼球が落ちそうな程、目を見開いてビックリしていた。

でも、それだけで何も詮索して来なかった。




お店に着く。

案内されたテーブルには3人分のカトラリーがセッティングされている。


私の椅子を引いてくれながら


「ジャスミンも呼んだから。」


とタクオが言う。


私のせいで、何となくタクオとジャスミンには距離が出来てしまっていた。

表面上は仲良しだけど、前みたいな感じではなくなっていた。

仕方ないと思いつつも気になっていたのが本音だ。




私はタクオのこういう気遣いがたまらなく好きだ。





5分もしないうちにジャスミンは現れた。

鮮やかな赤のツインニットにタイトスカートを合わせて、大人っぽく決めていた。


タクオが立ち上がって、椅子を引いてあげると


「サンキュー。」


と言って腰掛けた。


「タクオが電話くれてさ。ルルには内緒だよって言われてたから。ごめんね。」


と私に向かって言う。

いつもの元気なジャスミンだ。


タクオとも普通に話す。


シャンパンと白ワインのボトルを開けて、コース料理を頂いた。


3人で沢山思い出話をした。

楽しくて美味しい会だった。



卒業祝いだと言って、タクオがご馳走してくれた。



少し酔ったジャスミンが


「よっ‼大統領ーっ‼ご馳走さまでしたっ‼」


と敬礼したのが可笑しくて、私は声を上げて笑ってしまった。


私も敬礼して


「ご馳走さまでしたっ‼」


と言うと、次はタクオが笑っていた。


私を真ん中にして3人で手を繋いで裏道を歩いた。


沈黙になった時、ジャスミンが


「お酒が足りないって思わない?私、まだ二人と一緒にいたい。ダメ?」


と言い始めた。

いつもの調子が戻っている。

良い感じだ。


駅前のバーに向かったけれど、生憎満席で入れなかった。

コンビニでお酒を買ってジャスミンの部屋で呑むことになった。


廊下には段ボールが重ねられていて、私達は横歩きで部屋に入った。


ガランと広い部屋にテーブルとソファー、クッションだけになっていた。



エアコンを着けて、テーブルを囲んで座った。


「で、タクオはいつからルルのこと好きだったの?」


といきなりジャスミンが聞いた。


「入学式の時から気になってた。」


とタクオは静かに答える。


「私のこと、好きなのかと思ってたのに~。」


と笑う。


私が困った顔をしているのに気づくと


「あっ、冗談だよ。」


と急に真顔になる。


「ジャスミンは大事な友達だと思ってるよ。」


タクオの言葉に彼女は安心したように笑った。


「タクオはルルの身体に見とれてたもんね。あの時に私、嫌な予感がしてた。ルルを取られちゃうんじゃないかって何となくそんな気がした。」


「取らないよ。ジャスミンとは別れられないって一回断られたし、俺のこと何とも思ってなかったからね。」


私は居心地が悪かった。

自分がセックスする相手同士の会話を聞くのは、精神的に楽ではない・・・


「なんか。ほんと、ごめん。」


それが精一杯の言葉だったのに


「ルルは悪くない。」


と二人に言われて、どうしようもなく情けない気持ちになってしまう。


ジャスミンの腕が伸びて来て、私は抱き締められた。


「ねぇ、タクオとルルがしてるとこが見たい。ダメ?」


「それは無理。」


と断った。


断ったのに、タクオは


「いいよ。」


と受け入れてしまった。


ジャスミンは


「イェーイ‼」


と万歳をしてタクオを見る。



この二人の考えている事が分からない。

私はやっぱりノーマルな人間なんだと思う。




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