二十歳 ジャスミンとタクオ(24)
ジャスミンが帰って来た。
私とタクオにお土産を渡したいから、食事しようと言う。
「和食食べたい♡」
と言うから、三人で鍋パーティーにすることにした。
私にはブランドの赤い名刺入れを。
タクオにはキャップを。
どちらも好みを押さえていて素敵だった。
研修は刺激的で楽しかったようだ。
ジャスミンはイキイキとしていて、沢山話してお酒を呑んでいた。
急に私の首に腕を伸ばして抱きついて来た。
チュッと音を立てて、私にキスする。
三人で会っていても、キスして来ることは日常茶飯事だった。
でも、私はタクオが気になる。
私の視線の先にはタクオがいる。
さりげなく、ジャスミンを制するように身体を離そうとすると
「えーっ。ルルとキスしたいのにぃ。」
と笑って言う。
無邪気過ぎて、逆に残酷だ。
抗えずに、ジャスミンの唇を受け入れて舌を絡めた。
タクオの視線を感じて、見つめ返す。
タクオに見られているのが、堪らなくイヤだった。
耳許で「エッチしたいよ~」と囁かれる。
「タクオもする?」
ジャスミンが言う。
タクオは少し迷っているようだった。
でも
「今日はやめとく。」
そう言って立ち上がる。
ホッとしている私がいた。
私から離れるとタクオに抱きつく。
「いいじゃん。しようよ。」
いつもの笑顔で誘っている。
お酒を飲むとジャスミンはいただけない。
元々奔放な性格が、更に奔放になる。
特に私とタクオに対しては、NGがないと思っているようなところがある。
心を許してくれているのは分かるが、私にとって今の状況はかなり苦しい。
それなのに。
私達は揃ってジャスミンの推しに負けた。
彼女はベッドに四つん這いになっている。
ベッドの下で膝をついて彼女の乳房に手を伸ばす。乳首を摘まんだり弾いたり、指先で弄ぶ。
私からキスをする。
舌を出して彼女の舌先と絡ませては吸いつく。ジャスミンがトロンとした目で私を見る。
唇を重ね、音をさせて吸うと
「もっとして。」
と言う。
タクオがジャスミンのアナルを舐めながら、指を出し入れしていた。
一本ずつ増やしていく。
ジャスミンのヴァギナはタクオの三本の指を飲み込んで締め付けている。
Gスポットを刺激されながら、私の唇を強く吸ってくる。
グチュグチュといやらしい音がし始めると、ジャスミンは声をあげて崩れ落ちた。
ジャスミンが仰向けになると私の手を引いて、マンコが舐めたいと言う。
そしてタクオには入れてと言う。
彼が私を見ているのが分かるが、どうしようもない。
コンドームをつけて正常位でタクオが挿入すると、ジャスミンは私の割れ目を広げて舌を付ける。
行ったり来たりする舌の動きを受け入れる。
タクオを見つめながら。
私の頬にタクオの手が伸びてくる。
引き寄せられてキスをした。
優しいキスだったけれど、悲しかった。
タクオがジャスミンとする様を目の前で見るのは辛かった。
疲れていたのだろう。
ジャスミンはイクとすぐに寝息をたて始めた。
中途半端に身体が火照っていた。
私は一度もイケてなかったし、タクオも射精していなかった。
私達は二人で片付けをして、部屋を出た。