二十歳 ジャスミンとタクオ⑲
お味噌汁の下準備が済んだ所で二人でシャワーを浴びた。
私はタクオにChampionのトレーナーと綿のハーフパンツを出して着て貰う。
私には大きいトレーナーだったが、肩周りに筋肉がついているタクオが着るとジャストサイズだった。
私はノーブラで部屋着のワンピースを着た。
二人で台所に立って、ビールを飲んだ。
時々、唇を重ねる。
タクオは唇以外にもよくキスをしてくれた。
お父様の海外転勤でイギリスに3年間暮らした事があるせいか、いやらしくないキスやハグをする人だった。
お味噌汁とおにぎりで軽く昼食を済ませると、抱き合いながらベッドでいろんな話をした。
タクオのお祖父ちゃまが産婦人科医だったことや、自分も医者になるつもりでいたけれど挫折したこと、兄弟の話等々。
男子校でゲイの男の子に誘われて、断りきれず関係を持った話や、彼女との交際についても話してくれた。
短大の男子達の飲み会では、次に私が誰と付き合うか?が毎回話題にのぼることまで。
シロさんとのことも、その集まりで聞いてほぼ知っていた。
タクオの口調はいつも淡々としていて、心地よく優しい。
普段はあまり自分のことを話さないから、嬉しかった。
沈黙になるとキスをした。何時間でも出来るような軽いキスを重ねる。
タクオは優しく髪を撫でてくれる。
心地よさに眠くなる。
タクオのバイトの時間になる。
着替えると私の部屋からバイトに向かった。
タクオのバイトが終わってから、食事に行く約束をしていた。