二十歳 ジャスミンとタクオ⑮
当時は気づいていなかったが、私とタクオの関係は初めはセックスフレンドのようだった。
セックスオンリー。
それが段々と変わって、タクオのペースになっていった。
私はジャスミンでは満たすことの出来ない性欲を彼で補っていた。
身体の相性がとにかく良かった。
シロさんとのセックスは5回に1回イケればいいほうだった。
でもタクオとは、中でイク事が多く、毎回何らかの形でイケる。
月~金曜日の夕方から夜に掛けて、タクオは中学生の家庭教師のバイトをしていた。
初めは1人だった生徒が5人に増え、夏休みは15人の生徒を持つくらい人気があった。
月謝が2万円だったし、臨時で請け負うこともあったようなのでタクオはリッチだった。ジャスミンが帰省すると、タクオと二人で近場に一泊旅行に出掛けた。
その頃は携帯電話なんてなかったから、従姉の所に遊びに行くと嘘を伝えていれば、バレることはなかった。
普段からジャスミンにバレないように、会う時には細心の注意を払ったし、セックスするのは主にタクオのマンションだった。
タクオは部屋に彼女以外を呼ばなかったから、ジャスミンが来ることはない。
理由は彼女との約束だからって言っていた。
だから、ジャスミンは部屋の番号も知らない。
私はさりげなく、自分の部屋で過ごす時間を増やすように努めた。
そうしてタクオに会いやすいように、時間を作る必要があった。
ジャスミンはとにかく一緒にいたがったから。
部屋にいるとバイト帰りのジャスミンが突然訪ねて来ることもあったが、卒論を理由に帰らせた。
そんなことを数回繰り返すと、ジャスミンが突然来ることはなくなっていた。
ジャスミンと抱き合った後、タクオとしたことも一回や二回じゃない。
ジャスミンと抱き合いながら、タクオのことを考えていた。
彼女と舌を絡めながら、タクオを想うと私の赤い肉裂からはラブジュースが滴る。私が濡れていることを知るとジャスミンは喜んだ。
そんな時は何とも言えない気持ちになる。
罪悪感が私の心を占める。
その罪悪感に突き動かされるように、私はジャスミンの割れ目を丁寧に舐め、汁を啜る。赤くプックリと成熟したクリトリスを舌先でつつき、唇を押し付けると身体を震わせ、腰を浮かす。
一定のリズムで人差し指と中指を穴から出し入れし、Gスポットを刺激する。
私の右手をビショビショに濡らして、潮を吹くこともあった。
そんな彼女を可愛いと思っていた。
ジャスミンの部屋からタクオの部屋に行く時はシャワーを浴びないようにタクオから言われていた。
部屋に着くとショーツの中に手を入れられる。指先で汁を掬うと、私の舌で舐めるように言われる。
舌をタクオの指に伸ばして自分の汁を舐めとりながら、タクオの目を見つめる。恥骨を押し当てるようにすると、彼が固くなっていることが分かる。
ジーパンの上から左手で擦る。
右手でベルトを外して、Tシャツをめくり、乳首を舐めてあげる。
私の口角からは唾液が溢れだしそうになる。それを彼の乳首に擦り付け、舌先で乳首を捏ねるようにする。
乳首を舐めながら、パンツを少しだけ下げて亀頭を出し、上から唾液を垂らす。親指で円を描くようにマッサージし、割れ目を開いて唾液と我慢汁をミックスする。
顎を軽く上げながら、呼吸を乱し、吐息を吐くタクオを見るのが好き。
ショーツから片足だけ抜くと、私は膝をついた。
タクオのぺニスを頬張り、いやらしい音を立てて吸う。根本までズルズルに濡らして唇でしごくと口の中でピクンと動いた。
立ち上がると片足を持ち上げて貰い、ぺニスを割れ目に当てて腰を動かす。
唾液と私の汁でズルズルしているぺニスを咥え込むことは簡単で、膣と子宮はタクオのぺニスで満たされる。
ジャスミンが時間を掛けて愛撫してくれた身体は、彼のぺニスにすぐに反応する。入れて欲しくて堪らない状態で、いつでもOK。玄関の廊下で声を殺して私は絶頂を迎えた。
廊下に洋服や下着を散乱させながら、私達は裸になる。
アソコがジンジンと熱くなり、脈打ちながら収縮している。
グチョグチョに濡れたそこにタクオは舌を這わせて、クリトリスを捏ねくり回す。
わたしはタクオの髪の毛を掴んで、腰を押し付けた。
お腹や乳首にキスをしながら、身体を撫でられる。
舌を絡ませてキスをする。
「ルル、愛してる。」
タクオは毎回言ってくれる。
彼が私を好きなことが痛いほど分かる。
でも私には言葉を強要しなかった。
私が彼を受け入れることしか、彼は望まなかった。
不健康で不謹慎で不健全な関係。
暗くなってからコソコソと身体を求め合う。
だけど。
知らない人が私達を見たら、愛し合うカップルにしか見えないだろう。
そう想うと泣けて来た。
泣きながら、タクオに突かれて私はイク。
愛しさしかなかった。
私がタクオの部屋に泊まることはなかった。事が終わると、必ず自分の部屋に帰る。
「泊まって行けば?」
何度かタクオに言われたけれど、私の中でけじめはつけておきたかった。
タクオは必ず送ってくれた。
優しい人だった。