Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

二十一歳 タクオと志賀さん(3)

まだしたかった。


でも、夕食は海鮮が美味しいお店を予約していた。

一時間ほどで出掛けなければならない。


ベッドに寝転がってタクオの顔に指先を滑らせる。


タクオの中性的でスッキリした顔立ちが私は好きだ。

目が奥二重で大きいのに涼しげなところが特に好きだった。

唇を使って顎のラインに噛みつくとタクオが私の髪を撫でる。

首筋に鼻をつけて匂いを嗅ぐ。




シャワーを浴びようと促されても、私はしつこくタクオに抱きついていた。


脚を絡めてタクオの身体にふれているだけで、私の脚の間がじんわりと温かくなり、疼く。



「まだしたい。」



囁くとタクオが鼻で笑う。

キスをする。

反動をつけて起き上がったタクオが私の腕を引っ張り上げた。




シャワーを浴びた後、バスタオルで身体を拭き合う。

たったそれだけのことが楽しくて仕方ない。




タクオはゆったりとした黒いタートルネックのニットに細身のブラックジーンズ、サイドゴアのブーツだった。

私は黒いVネックのアンゴラニットのワンピースを鞄から引っ張り出した。

フワフワしたウサギみたいなワンピースだ。

タイツも出す。



夜ご飯の時に着る為に持ってきていた。

車に乗馬ブーツがあるから、スニーカーから履き替えればいい。

タクオに可愛いと思われたかった。


私はタクオを軸に回ってる。

洋服を選ぶ時はいつも隣にタクオが居ることを想像した。

そうすることが楽しくて幸せだった。

地元に就職してダサくはなりたくなかったけれど、母親には「もっと地味にしなさい。」と言われていた。

自分では地味だと思っていた。



「可愛い。」



タクオが言ってくれて嬉しい。



夜はマリさんが教えてくれたお店に行った。

お刺身と煮付けなどの魚料理を美味しく頂いた。

小さな箱庭が作られた個室でとても素敵だった。

タクオはあまり得意じゃないと言いながらも日本酒を2合程飲んでいた。

大好物のカキフライを食べることが出来て私も大満足だった。


お手洗いに立とうとした私にタクオは黒いポーチを渡してきた。




「これ、着けてきて。」




そう言われてそれを開けると蝶の形にゴムが付いた物が入っていた。




「ゴムに脚を通して着けて。」




二人だけの部屋で何でもないことのように言う。




「何、これ?」



と聞いた私にタクオは



「いいから。」




とだけ言った。


用を足してゴムに脚を通すと蝶が恥骨に止まっているような形になった。


部屋に戻るとその蝶が震え始める。

私は声を上げそうになった。



「すぐに気持ち良くなるよ。」



何でもないことのようにタクオは言った。







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