二十一歳 南口(15)
身体の力が入らなくなる程、私は何度もイカされた。
汗と涙で濡れた頬をタクオの舌が撫でていく。
後ろから突かれると内腿がプルプルと震えて、背中が粟立つ。
乳房を揉みし抱かれ、白い波に拐われるような感覚がする。
「愛してる。」
耳許で囁かれて、私の子宮がペニスを締め付けた。
シーツを頬につけてお尻を高く上げる。
小さく丸まって横になった私を後ろから抱き締めてくれる。
脚が伸ばせないほど、私の股関節はガクガクだった。
子宮に痺れたようなセックスの余韻が残っていた。
「私、タクオとだけしたい。」
首筋に唇をつけて
「他の人ともして。」
くぐもった声が皮膚の奥に響く。
「他の人ってだれ?好きな人?」
タクオが鼻で笑う。
「好きじゃなくていい。帰ったら、他の人として。したら、俺に報告して。」
笑ってしまった。
「どんなふうにセックスしたか教えて。」
私が笑うとタクオも笑った。
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6時に目が覚めた。
トーストを焼いて、ゆで卵とサラダで朝食を作った。
それをタクオと食べた。
食べ終わって洗い物をしている私に
「昨日の約束覚えてる?」
とタクオが言って来た。
約束?
「えっ?何?」
と振り返ると
「他の誰かとセックスすること。」
と言う。
「冗談やと思ってた。」
驚いた私を後ろから抱き締めてくる。
「冗談じゃないよ。宿題。」
Tシャツの裾から手を入れてノーブラの乳房を掴まれる。
「何で?」
「何でも。俺じゃない誰かとして欲しいから。大事なことだから、ちゃんとして。」
私は黙ってしまった。
23時に毎日電話してコール3回で切るから何かあった時だけ出てくれ、とタクオは言う。
そのままTシャツを捲られて背中にキスをされる。
舌と唇を肌に押し付けながら、移動して脇腹を吸われて吐息が漏れる。
腕を引かれて寝室に入ると、Tシャツを脱がされてショーツを下げられた。
右の足首にショーツが引っ掛かったまま、四つん這いにされてお尻を舌が這う。
シャワーを浴びていないアナルを舐められて私が抵抗すると
「大丈夫だよ。」
と言う。
昨日の二の舞だった。
中々入れて貰えず、我慢出来なくなった私は泣きながらタクオの言いつけに頷いた。