二十一歳 南口(11)
日本製では合うサイズがなくて、私はインポートの下着を着けていた。
学生の時は70Eで何とか凌いでいたが、つけ心地は悪かった。胸が潰れるし、アンダーを大きくすると不意にホックが外れることもあった。
65F。
身体に合ったサイズの下着をつけた時は感動した。動いても、身体の動きにフィットして付いてきてくれる。
Eカップ以上になると価格が上がるし、セット買いすると3万円を軽く越えた。
贅沢だと思うけれど、こればっかりは仕方ない。
手洗いして、大事に扱っていた。
その日はDKNYの黒いストレッチレースのブラ&ショーツを着けていた。
タクオはその下着をすごく誉めてくれた。
短大時代は黒い下着を着けたことはなかった。初めての黒い下着だった。
いつも行く下着屋さんで強く薦められて購入したものだったが、軽くて柔らかくすごく着けやすかった。
誉められてすごく嬉しかった。
結局、着替えの途中でタクオに求められてしてしまった。
黒の下着は欲情するらしい。
タクオとのセックスで私の身体は自分で分かるくらい甘い香りを放っていた。