Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

二十一歳 南口(1)

3月の末から、私は働き始めた。

地元の銀行に就職した。


30人程の支店に配属となり、普通預金を担当した。

仕事内容に適正があるとは到底思えなかったが、お給料を頂く以上はちゃんと働かなければならない。


後から知ったことだが、私はコネで入行したらしい。母親がお偉いさんに頼んだと後々知ることになる。


一ヶ月を過ぎた頃から、女性社員の私に対する対応が明らかに変わって来たことに気づいていた。

質問をしても適当にあしらわれて教えて貰えない。

お昼休憩も仲間から外されて一人で食べる事が増えた。



「なんかしたっけ?」



そう考えても心当たりがなかった。





仕方なく、出張所の先輩に相談した。

7歳年上のその人は地元のミスコンでいつも優勝する美人だった。

出張所を一人で回せるくらい仕事が出来る為、所長は左団扇だとみんなが話していた。

なぜか、私のことを気に入ってくれて飲みの席ではいつも隣にいてくれる人だった。


名前はマリさんと言う。


マリさんを食事に誘って相談すると



「あんた、気づいてないの?」



と大爆笑された。




何がなんだか分からない・・・




「あんな、男性陣みーんながあんたが可愛い、可愛いって騒いでるからやん。」




マジか・・・

全く気づいてなかった・・・


マリさんは年下の営業の男性と付き合っていた。

他にも社内恋愛している先輩が3人いる。


その先輩の彼氏達が彼女の前で私のことを褒めちぎってくれたらしい。

それが先輩女子の方々の逆鱗に触れたと。


自分に自信があるマリさんはダメージを受けることなく聞き流してくれたのだろう。

ありがたい。



だが、しかし。



私、関係ないやん。




兎に角、そんなことなら気にする必要無し。

結論は出た。




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