Bluebird~恋と愛のちがいについて~

自分の恋愛やセックスを振り返って整理していこうと思います♡

二十歳 ジャスミンとタクオ(38)

ジャスミンが帰って来た。

サークルの飲み会に参加して、いつものように騒ぐ。

そしていつものように酔っぱらっていた。


竹下君は私の横から動かなかった。

ジャスミンを避けているのが分かる。



その竹下君に向かって


「みっちゃんのマンコ舐めれたか?」


と聞くジャスミン。




ほんま、最低最悪っ。





私はジャスミンの腕を引っ張り、連れて帰ろうとする。

がっ、脚が立たないジャスミンと一緒に倒れこんでしまった。

タクオがいたら良かったのに・・・と思っていると。


和巳君が


「おぶって連れて帰るわ。」


と言う。


私は和巳君が苦手だが、ジャスミンは普通に仲がいい。

今までも、送って貰うことがよくあった。


私は会計担当だったので、支払いをしたら追いかけるつもりでお願いした。


後輩の女子で潰れてしまった子を抱えて外に出る。

竹下君がおぶってくれようとするが、ミニスカートなのでショーツが丸見えになってしまう。

仕方なく私の上着で隠しながら歩き出す。



「ルルちゃん、卒業間際であれやけど。仲良くなれて良かった。」


と竹下君が言う。


「私も。色々ありがとね。」


と私。


入学した頃のことを思い出す。

まだ2年しか経っていないのに、遠い昔のようだ。


「なんか、淋しいね。」


と言うと、竹下君も頷いた。



後輩を送ってから、竹下君と別れた。

送ってくれると言ってくれたけど、ジャスミンをそのままにしておくわけにいかない。

お風呂は無理でも、せめて着替えさせてベッドで寝かせたい。


ジャスミンの部屋のドアノブを回すと鍵が掛かっていた。

鍵を開けて中に入るがいない。


まさか・・・和巳君の部屋か?


お酒を呑んで気が大きくなり、ムラムラし始めるのがジャスミンの悪い癖だ。


鍵を閉めて、和巳君のアパートに向かう。

考えると、シロさんと別れてから初めてそのアパートに足を向けた。



部屋は真っ暗だった。

ノックするが、返事はない。

声を掛けてみた。

やっぱり返事はない。



隣から竹下君が顔を出す。


「ジャスミンが帰ってない。」


そう言うと、急いで上着を取って出てきてくれた。


二人で来た道とは違う道を通ってみるがいない。

学校近くの公園を待ち合わせ場所にして2手に別れて探すことにしたが、やはり居なかった。


先に公園に着いた私はメロン塔に登ってみる。誰もいない公園は一人でいるとさすがに怖かった。


ガサッと言う音にビクつき、そちらを見た。

靴が落ちている。

よく見るとジャスミンの靴だった。


耳を澄ますと、聞き慣れた喘ぎ声がする。


一番天辺に登ってそちらを見ると、木に手をついて立ちバックをしている二人が見えた。


呆れて何も言えない、とはこのことだ。



竹下君が私を見つけて、手を振りながら走って来る。

私はわざと



「竹下君、見つけたよーっ‼」



と声に出して言ってやった。


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木の陰からコソコソ出て来た二人を睨み付ける。

フラフラしているジャスミンの腕を掴み、連れて帰った。



部屋に入るとフニャフニャしながら謝って来る。


「付き合う気もないのに、簡単にセックスしないで。」


と言うと


「焼きもち~っ?ねぇ、ねぇ。焼きもち焼いてくれてるの~?」


とジャスミン。


全く違う。

ただ、そんな風に自分を安売りして欲しくないだけだ。


「だって、和巳がおんぶしながら指先で股の間を触ってくるんだもんっ。したくなっちゃうでしょ?ねぇ?ルルだって、そんなことされたらするでしょ?」


呂律の回らない口で一生懸命アピールしてくる。


「絶対せぇへんっ。」


吐き捨てるように言うと、やっと私が本気で怒ってることに気づいたらしい。


服を脱がして、パジャマを着せる。

歯磨きをさせて、ベッドに連れていき、布団を掛けた。


「おやすみ。」


と、声を掛けて時計を見ると2時を回っていた。


私はジャスミンの部屋を後にした。




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